オラクルがBIで“無償”戦略、「3年で1番になる」

2005/8/3

 日本オラクルは2006年度上期(6月-11月)に「Oracle Business Intelligence 10g」「Oracle Application Server 10g」「Oracle Enterprise Manager 10g」のマーケティング、プロモーションに注力する方針を明らかにしている。特に力を入れているのがOracle Business Intelligence 10gで、「3年で1番になる」と意気込んでいる。7月29日から募集を開始した先着50社限定の無償システム設計サービス「ビジネスインテリジェンス・エクスプレス」(BIエクスプレス)はすでに4社への導入が決まっていて、日本オラクルでは「順調だ」と手ごたえを感じている。

日本オラクルのシステム事業推進本部 営業推進部 マネジャー 枇榔貴子氏

 日本オラクルのシステム事業推進本部 営業推進部 マネジャー 枇榔貴子氏によると、BIエクスプレスを利用する4社のうち、1社は他社のBIからの乗り換えを検討している。「BIに対するイメージを確実にしたいとして利用するケースが多い。オラクルではBIを活用するアイデアを生み出す支援をする」。枇榔氏によると引き合いは製造、流通などが多く、「BIの盛り上がりを感じる。上期中にも50社に達する見通し」(枇榔氏)。

 BIエクスプレスは、BIシステムを導入するうえでの現状の分析から、業務モデリング、KPIの設定などを支援するサービス。情報活用を実現する業務モデリングの構築を行うメニュー、BIのプロトタイプ構築を支援するメニュー、BIの概要を説明するセミナーのメニューの3つがあり、それぞれを組み合わせることもできる。

 今年は、マイクロソフトが年末にも出荷すると見られる「SQL Server 2005」でBI機能を強力にアピールするなど、BI市場の盛り上がりが予想される。ただ、オラクルがマイグレーションのターゲットにするのは、コグノスやビジネスオブジェクツなどのBI専業ベンダ。

 オラクルはデータベースや業務アプリケーションとの親和性、スケーラビリティとともに価格でもBI専業ベンダとの違いを強調している。日本オラクルのシステム事業推進本部 営業推進部 部長 杉崎正之氏は7月25日の会見で、「オラクルのBIはコグノス、ビジネスオブジェクツの3分の1の価格」と述べて、コストパフォーマンスのよさを強調した。また、杉崎氏は「単一ベンダの最大の弱点はデータを持っていないこと」とも述べ、データベースの高いシェアを背景に、顧客企業を取り込んでいく考えを示した。

(@IT 垣内郁栄)

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日本オラクルの発表資料

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