プロセッサ生産を3年で2倍に、AMD

2006/4/19

 日本AMDは4月18日、記者説明会を開き、同社の今後のプロセッサ開発計画を説明した。

米AMD 製造・テクノロジ担当 シニアバイスプレジデントのダリル・オストランダー氏

 米AMD 製造・テクノロジ担当 シニアバイスプレジデントのダリル・オストランダー(Daryl Ostrander)氏は「昨年は大きな成功の年だった」と語った。その要因として、「生産過程全体での効率の向上」や「半導体量産製造施設(Fab)での前工程と後工程の一貫性」「研究開発におけるIBMなど、パートナーとの協力の成功」を挙げた。

 AMDは現在2つのFab(Fab30、Fab36)でプロセッサの製造を行っている。Fab30では90nmプロセスの製品を製造。200mmウェハの月間生産量は3万枚に上る。2005年10月に開設したFab36は月産2万枚の300mmウェハ生産能力を持つ。Fab36でも2006年3月から90nmプロセスの製品の出荷を始めた。また、Fab36では90nmプロセスの製品と平行して、65nmプロセスの製品の開発を行っている。

 AMDは、65nmプロセスの製品について2006年下半期に製品出荷を開始、2007年半ばには90nmプロセスの製品から65nmプロセスへの移行を計画している。さらに2008年には45nmプロセスの生産を開始し、プロセッサの生産量を現在の2倍の年間1億個に増やすことを目標にしている。

(@IT 千葉大輔)

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