アンチスパム製品の新版

サーバに負荷を掛ける前にスパマーのセッションを切断、HDE

2007/07/23

 HDE(旧ホライズン・デジタル・エンタープライズ)は7月23日、Linux上で動作するスパム対策ソフトウェアの新バージョン「HDE Anti-Spam 2 for Gateway」を発表した。8月29日に販売を開始する。

 HDE Anti-Spamは、企業向けのスパムフィルタリングソフトウェアだ。これまで搭載してきたベイジアンフィルタやヒューリスティックといった、コンテンツそのものを解析してスパムを検出、ブロックする技術に加え、新バージョンでは「RCPT TO検証」(受信アドレス検証)といったSMTP接続そのものをチェックする機能が加わった。

 追加されたフィルタリング機能では、疑わしいセッションが確立し、スパムメールが送られてくる前に接続をはじくことができる。この結果、メールサーバ側に負荷を掛けることなく、高いパフォーマンスでスパムをブロックすることが可能という。

 ほかに、スパムらしさを示す「スコア」に応じて、削除や隔離、任意の文字列追加といった処理を、より柔軟に実施できるようになった。また、レポーティング機能の強化も図られている。

 HDE Anti-Spam 2 for Gatewayの対応ディストリビューションはRed Hat Enterprise Linux 5やTurbolinux 10 Server、CentOSなど。「スパムメールに困っているのは大企業だけではない。中小企業や地方のユーザーも同じように頭を悩ませている」(同社)ことから、新たに「50ユーザー版」も追加されており、価格は21万円から。HDEの技術者がHDE Anti-Spam 2 for Gatewayのインストール作業を行う「HDE インストールサービスパック」も用意されており、こちらの料金は44万1000円からとなる。

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(@IT 高橋睦美)

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