iPhotoも大幅に機能アップ

アルミ素材で生まれ変わった新iMac

2007/08/08

 米アップルは8月7日(現地時間)、ディスプレイと本体が一体型となったiMacシリーズに、20インチモデル2機種、24インチモデル1機種の計3機種を追加し、販売を開始したと発表した。従来の17インチモデルはなくなり、代わりに従来の17インチモデルと同額の20インチモデルを追加した。

imac01.png 20インチ2機種、24インチ1機種を発表。アルミ素材とガラスを使った新デザインとなった
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 最大の変更点はアルミ素材とガラスを使ったデザインを採用したこと。これまでアルミ素材はMac ProやMacbook Proといった上位モデルでのみ使われてきた。また、ディスプレイは光沢のある「グロッシー・ディスプレイ」に変更されている。

 キーボードは薄型となり、フロント部の高さは従来の約23mmから約8mmとなっている。オプションで、Bluetooth対応のキーボードとマウスも用意する。

imac03.png 新しい薄型キーボード

 1680×1050ドット表示の20インチモデルは、上位モデルが1499ドル(約17万6000円)、下位モデルが1199ドル(14万1000円)。スペックはそれぞれ、搭載CPUがインテルCore 2 Duo(2.4GHz/2.0GHz)、メモリが1GB、ハードディスクが320/250GB、グラフィック機能がATI Radeon HD 2600 Pro/2400 XTなど。1920×1200ドット表示の24インチモデルは、1799ドル(約21万2000円)。スペックは20インチの上位モデルと同等。オプションで、2.8GHzのCPU、4GBのメモリ、1TBのハードディスクが選択可能。また、8倍速のDVDドライブ、内蔵カメラのiSight、ギガビットイーサネット、IEEE 802.11n、FireWire 400/800ポートの搭載は全モデル共通。

iPhotoの機能を大幅強化

 新iMac発表に併せて、写真管理ソフト、動画作成ソフト、DVD作成ソフトなどを1パッケージにした個人向けソフトウェアパッケージの最新版「iLife 08」も同時に発表された。価格は79.99ドル(約9400円)で、今後すべてのMacシリーズでバンドル出荷される。米アップル本社で行われたイベントの席で同社CEOのスティーブ・ジョブズ氏は「今回のiLifeは、何年も前に最初に発表したとき以来、最大の機能強化」と話し、デモンストレーションを行った(イベント映像)。

 iPhotoの最大の変更点は、“イベント”という概念で写真を自動的にグループ化して整理できるようになったこと。ある1日の間に撮った写真は自動的に1つのイベントにまとめられ、その前の日もまた1つのイベントに自動で振り分けられる。午前中に誕生日パーティーに出て、午後は結婚式に出たというときには、結婚式の写真の1枚目を指定し「スプリット」ボタンを押すことで、自動的に2つのイベントに分けられる。逆に、2泊3日の旅行であれば自動作成された3つのイベントを「マージ」ボタンで1つのイベントにまとめられる。ジョブズ氏は「1つのイベントごとに50枚程度の写真がある。つまり5000枚を100個のイベントにまとめられるわけで、これは非常に管理が容易です」と話した。

imac04.png iPhotoでは新たに「イベント」という操作概念が導入された

 イベント一覧を閲覧する画面では、それぞれのイベントを代表する写真が1枚サムネイルで表示される。このサムネイルの上でマウスカーソルを動かすと、ちょうどiPodでホイールを動かして写真を見るような感覚でパラパラと写真が切り替わる。各イベントに含まれている写真を確認するのに、わざわざイベントを開いて見なくてもいいというわけだ。

 もう1つ、ジョブズ氏が得意げに披露したのが“ハイド”機能だ。これは、「うまく撮れていない写真がたくさんあるが、かといって消したくもない」という写真を整理するための機能だ。失敗写真を選択して「ハイド」ボタンを押すと、通常の画面ではその写真は見えなくなる。逆に改めて見たいときにもクリック1つで写真が現れる。

 このほか動画作成ソフトのiMovieでは撮り貯めた動画ライブラリから目的のシーンを素早く探し出す新機能や、ドラッグ&ドロップ操作だけで自動的に2秒単位でシーンを切り出し、簡単にカット編集が行える機能などを追加。「ほとんど別のソフトに生まれ変わったので、ロゴのアイコンも変えた」(ジョブズ氏)という。

「.Mac」の容量は1GBから10GBに

imac05.png 新サービスについて発表する米アップルCEOのスティーブ・ジョブズ氏

 iPhotoやiMovieの強化に合わせるように、ネットワークサービス「.Mac」(年額99.99ドル、約1万1800円)の機能も強化されている。まず、ストレージ容量が1GBから10GBに増量された。また、Ajaxを採り入れた「.Mac Web Gallery」という新機能が加わり、iPhotoやiPhoneからアップロードした写真を、ローカルアプリケーションと似た動的なインターフェイスで閲覧、共有ができるようになった。イベントのサムネイル画面で、マウスカーソルによる連続した写真送りや、サムネイル写真のサイズの動的な変更などが可能だ。また、.Mac Web Galleryには写真だけでなく、iMovieから動画をアップロードすることもできる。Windows上のInternet ExplorerやFirefox、Safariから閲覧することもできるという。

(@IT 西村賢)

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