証券事業が足かせに

楽天、第2四半期は前年同期比で減収減益

2007/08/21

 楽天グループは8月21日、2007年度第2四半期の決算発表を行い、連結売上高が504億9000万円、営業損益が72億9000万円と前年同期比でそれぞれマイナス5%、マイナス13.1%の減収減益となったことを明らかにした。

rakuten01.jpg 楽天 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏

 主幹事業であるEC事業の楽天市場では、出店店舗数が初めて2万店舗、会員数も3000万人を突破するなど好調で、前年同期比33%の売上高増、43.8%の営業利益増を記録したが、市場全体が低迷する証券事業で苦戦した格好だ。Infoseekを持つポータル事業も強豪らの陣取りが一段落して固定化された感が強く、過去1年ほどは売り上げも営業利益も足踏み状態だ。

 金融事業について代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、「これまではデイトレーダーを中心にヘビーユーザーを対象にしてきた面があるが、今後は投資信託などの金融商品を増やし、楽天会員向けに展開する」とし、新たなビジネスチャンスがあると話した。また、ポータル事業では、今後モバイル分野が新たな収益源となる可能性があるとした。

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(@IT 西村賢)

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