日本HP、信頼性高めたエンタープライズコア向け新スイッチ

コアスイッチにも生涯保証

2007/09/11

 日本ヒューレット・パッカードは9月11日、企業コアネットワーク向けのシャーシ型スイッチ「ProCurve Switch 8212zl」を発表し、同日より販売を開始した。

 ProCurve Switch 8212zlは、より高い信頼性や可用性が求められる企業基幹ネットワークをターゲットとしたコアスイッチで、1台で最大288個のギガビットイーサネット(GbE)ポート、あるいは48個の10GbEポートを収容可能だ。ルーティング/スイッチング能力は合計で692Gbps、スループットは最大で428Mppsとなる。管理モジュールや電源、ファンの冗長化もサポートしている。

hppc01.jpg 日本HPのコアスイッチ新製品「ProCurve Switch 8212zl」

 特徴の1つは、2006年にリリースしたエッジ向けスイッチ「ProCurve Switch 5400zlシリーズ」と同様、独自開発のASIC「ProVision ASIC」を搭載していることだ。部品点数を減らすことでスイッチ本体の故障率を抑え、高い信頼性を実現するという。

 さらに、5400zlシリーズと同一のコードセットを採用しているほか、モジュールや電源についても共通のものを利用できる。同社が提供する統合管理ツール「ProCurve Manager」を組み合わせることにより、エッジからコアに至るまで、企業ネットワーク全体を同一のアーキテクチャの下で管理できるため、TCO削減につながるという。

 また、コアスイッチとしては初めて、ProCurveシリーズの特徴である「ライフタイム保証」をサポートしている。「ライフタイム保証ということは、裏を返せばそれだけスイッチ自体の品質が高いということ」と、同社プロカーブネットワークビジネス本部、マーケティング・マネージャの中島将博氏は述べ、高可用性やライフタイム保証といった特徴により、「企業ネットワークの複雑さとトータルな意味でのコストを低減する」とした。

 ProCurve Switch 8212zlの価格は、最小構成で330万7500円から。同時に、アクセスポイントとして動作する「Radio Port」と連動して管理された802.11a/b/g無線ネットワークを実現する「Wireless Edge Services zl Module」もリリースされる。価格は75万9150円から。

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