ブランチオフィス製品も強化

シスコが冗長化管理不要の仮想スイッチ機能など発表

2007/11/06

 シスコシステムズは11月6日、企業コアネットワークおよび支社・支店向けネットワーク製品を一挙に発表した。

 このうち最も注目されるのは「Catalyst 6500」用の新スーパーバイザエンジン「Virtual Switching Supervisor Engine 720-10G」。従来のSupervisor Engine 720に仮想スイッチング機能を追加した。

 仮想スイッチング機能とは複数回線を束ねるEther Channel技術を複数筐(きょう)体にまたがって構成できるようにしたもの。シスコでは「Multi-chassis Ether Channel」(MEC)と呼んでいる。レイヤ2のスパニングツリー・プロトコル(STP)、レイヤ3のHSRPといった冗長化プロトコルに代えて利用できる。

 STPでは、2台のスイッチに対してリンクを張りながら1つのリンクのみを生かしておき、このリンクに障害が発生するともう1つのリンクに切り替えるようになっている。しかしタイマーの調整などの構成は面倒で、切り替えには秒単位の時間が掛かる。一方MECでは、ブリッジングループなしに2つのリンクをアクティブ―アクティブで利用でき、切り替えは基本的に発生しない。障害の発生したリンクで転送中だったイーサネットフレームは、もう1つのリンクで再送すればよい。接続が完全に切れた状況は発生しないことになる。レイヤ3の冗長化についても同様に、単一のIPアドレスで2台のスイッチをともにアクティブ状態で利用できるため、機器を有効に活用できる。ルーティングの再計算処理も不要。

 Virtual Switching Supervisor Engine 720-10Gでスイッチ2台をあたかも1台のように使うことで、システムのスイッチング容量を720Gbpsから1440Gbps(1.44Tbps)に拡張する効果もあるという。

cisco01.jpg Cisco ISR 1861

 ミッドレンジスイッチ「Catalyst 4500E」シリーズの新スーパーバイザエンジン「Supervisor Engine 6-E」はスロット当たりのスイッチング容量を従来の4倍の24Gbpsに向上するほか、ユーザーごとに最大8つのキューイング設定を可能とし、1Gbps×2の「Twin Gig module」を接続できる。

 支社・支店向けではサービス統合型ルータ「Cisco ISR 1861」を発表。ISR 1861はユニファイドコミュニケーションとセキュリティ機能に特化したダウンリンク8ポート固定のスイッチ/ルータ。これまでユニファイドコミュニケーションがCisco ISR 2800シリーズ以上でのみの対応だったところを、より小さな拠点にも対応できるようにした。

 また、「Cisco Catalyst 2960」には「Cisco LAN Lite IOS」という軽量、安価なIOSの選択肢が加わった。レイヤ2の機能に特化することで、ノンインテリジェントスイッチユーザーや、Catalyst 2950 SIユーザーの移行パスとなるも目指すという。

(@IT 三木泉)

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