Anaconda改良、ext4もサポート

カーネル2.6.25-rc5を採用した「Fedora 9 β版」公開

2008/03/26

 Fedora Projectは3月25日、次期Linuxディストリビューション「Fedora 9」のβ版を公開した。

 Fedora 9はカーネル 2.6.25-rc5を採用しており、ここでマージされたCPUグループスケジューリングや無線ドライバ/設定インターフェイスのサポートなどを反映している。また、より大きなストレージ容量をサポートする最新のファイルシステム「ext4」もサポートした。

 Fedora独自のインストーラ「Anaconda」に改良が加えられ、インストール時のext2/ext3/NTFS領域のリサイズが可能なほか、暗号ファイルシステムのサポートなども図られている。また、新たなパッケージ管理システム「PackageKit」を搭載し、ディストリビューションに依存せず、パッケージの追加/削除を容易に行えるようにした。認証/ID管理ツールの「FreeIPA」、仮想化機能の強化なども図られている。

 アプリケーション面では、デスクトップ環境として「GNOME Desktop 2.22」および「KDE Desktop 4.0.2」を、Webブラウザとして「Firefox 3 Beta 5」を搭載する。

 Fedora 9 β版はインストールディスクのほか、ライブCDなどの形式でFedora Projectのサイトからダウンロードできる。Fedora 9は引き続き開発が進められ、4月22日にRC1が、4月29日に最終版がリリースされる予定だ。

(@IT 高橋睦美)

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