より柔軟な検索が可能に

SourceForge.JP、Tracライクな新バグ追跡システムをベータ公開

2008/11/27

 OSDNは11月27日、同社が運営しているオープンソースソフトウェアの開発サイト「SourceForge.JP」のバグ追跡システムをチケット型に改良し、ベータ公開した。

 SourceForge.JPでは2002年より、各プロジェクトのバグ報告やサポート要求などを登録、管理するためのトラッキングシステムを提供してきたが、最低限のタスクをこなすもので、特に機能拡張はなされてこなかったという。

 これに対し新システムでは、オープンソースのプロジェクト管理ツール「Trac」の仕組みやユーザーインターフェイスを採用。現行システムからのデータ互換性を維持しながら、柔軟な検索機能などを実現する。

 具体的には、Tracのチケットシステムとほぼ同等のユーザーインターフェイスを持たせ、バグや課題を検索する際に項目のor/not指定が可能となったほか、本文やサマリ、コメント別の検索が可能となった。また、ユーザーがそれぞれのカスタムクエリを各プロジェクトに登録することも可能という。

 さらに、開発工程をいくつかに区切って、それぞれの締め切りに各チケットを結び付ける「マイルストーン機能」の追加、ファイルリリース機能との連携などが図られている。チケット単位、あるいはユーザーが検索した条件におけるチケットリストのRSS配信機能も搭載される。

 OSDNでは新しいバグ/課題追跡システムを、意見を吸い上げる仕組みとしてだけでなく、開発を強力に推進するためのプロジェクト管理ツールとしている。ベータ公開では、既存の全プロジェクトから、データを引き継いだままの移行が可能だ。改善/改修を進めつつ、数カ月の移行期間を設定して新システムへの移行を進める計画という。

sourceforge01.jpg

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(@IT 高橋睦美)

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