「QAC」を活用

コード品質の可視化ツール、東陽テクニカとエクスモーションが販売

2009/01/29

 東陽テクニカは1月28日、組み込みシステム開発向けのコンサルティングサービスを提供するエクスモーションと業務提携を結んだことを発表した。今回の提携で両社は、東陽テクニカが販売しているソースコード解析ツール「QAC」を活用したソフトウェア解析ツール「eXquto」を開発し、2月より販売する。

 QACは、英Programming Researchが開発したディープフロー静的解析ツールだ。C言語で開発されたソースコードを解析してコーディングミスによるバグなどを見つけ出し、ソフトウェアの品質を「メトリクス」として指標化する。

 eXqutoは、QACで測定したソフトウェアのメトリクスをまとめ上げ、ソースコードに含まれる問題を、グラフやチャートを用いたレポート形式で分かりやすく提示する。ソフトウェア構造やコーディング品質の善しあしを示す「スコープ別評価」と、ソフトウェアに潜む脆弱性や最適化の余地について指摘する「品質特性別評価」という2つの評価軸を用い、ソフトウェアの総合的な品質を把握できるようにする。

 これによりソースコードの品質を数値化・可視化できるため、ほかのソースコードとの品質比較も可能になるという。また、ソフトウェア構成要素の依存関係をUMLやDSM形式で可視化する機能もあるため、リバースエンジニアリングなどによる設計改善にも利用できる。

 eXqutoの価格は40万円(税別)。併せてエクスモーションでは、eXqutoを活用し、課題の抽出や評価、アドバイスなどを提供する「ソースコード診断サービス」を展開する。ソースコード診断サービスの料金は50万円から(税別)。

exquto01.jpg eXqutoの診断レポートサンプル

(@IT 高橋睦美)

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