論文募集や参加の受け付け開始

2009年秋はLinuxの秋、カンファレンスが目白押しに

2009/07/13

 日本Linux協会は9月17日、18日の2日間にかけて、東京・すみだ産業会館において「Japan Linux Conference 2009」を開催することを明らかにした。合わせて、同カンファレンスで発表する論文・チュートリアルの二次募集を行うことも発表した。

 Japan Linux Conferenceは、オープンソースソフトウェアやフリーソフトウェアに関するさまざまな話題を取り上げるカンファレンスで、学会や企業に所属していない個人開発者にも門戸を開いている点が特徴だ。カーネル2.6.30でマージされた「TOMOYO Linux」や「NILFS」も、過去のJapan Linux Conferenceで論文が採択され、発表されている。

 日本Linux協会では7月26日まで論文・チュートリアルの応募を受け付ける。採択された論文のうち、特に優秀なものは「Japan Linux Conference Award」として表彰され、副賞20万円が贈られる。

 また10月にも相次いで、Linuxをテーマとするイベントが開催される予定だ。

 10月19日、20日には、情報処理推進機構(IPA)が「第8回北東アジアOSS推進フォーラム」を開催する。日本、中国、韓国の官民代表が出席して、オープンソースソフトウェアの技術評価や人材育成、標準化といったテーマについて議論するカンファレンスだ。

 並行して10月18日から20日にかけては「第9回 Linux Kernel Summit」が開催される。世界の主要なカーネル開発者が集まり、カーネルが抱える課題や今後の開発の方向性について話し合うカンファレンスで、原則招待制となる。

 引き続き10月21日から23日までの3日間は、The Linux Foundationによる「第1回 Japan Linux Symposium」が行われる。こちらは有料だが、Kernel Summitとは異なり誰でも登録が可能だ。

 中でも初日には、「OSS/Linuxが拓くオープン・イノベーション」と題して、世界のオープンソース開発活動を代表する面々による基調講演が行われる予定だ。Linuxの生みの親であるリーナス・トーバルス氏のほか、Rubyの創始者であるまつもとゆきひろ氏、「ウィキノミックス」の共著者であるアンソニー・ウィリアムズ氏らの登壇が決定している。なお、基調講演のみの参加登録も可能で、参加費は無料だ。

(@IT 高橋睦美)

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