PlateSpin Protect、Forgeの新バージョン

ノベル、簡単DRソリューションでLinux対応

2010/08/05

 ノベルは7月28日に、「PlateSpin Protect」「PlateSpin Forge」の最新版を国内で出荷開始した。Windowsサーバだけでなく、Linuxサーバの保護ができるようになったのが最新版の最大の特徴。

 PlateSpin Protectは物理/仮想サーバのバックアップ/ディザスタリカバリ(DR)ソフトウェア。PlateSpin ForgeはPlateSpin Protectをアプライアンス化した製品だ(機能は完全に同一ではない)。どちらも本番サーバの中身を別コンピュータ上の仮想マシンとしてデータ同期/保管しておき、本番サーバが利用不能になった場合には、この仮想マシンを代わりに起動することで、短時間のうちにシステムを復旧できる。本番サーバが修復された時点で、本番サーバに最新データを送り込んでこちらに切り替えること(いわゆるフェイルバック)もできる。ProtectとForgeはどちらも、導入と運用が容易な点に特徴があるが、日本市場では特にForgeの人気が高いという。

 新製品は「PlateSpin Protect 10」と「PlateSpin Forge 3」。保護対象としてWindowsプラットフォームに加え、初めてLinuxに対応した(サポートされるのはSUSE Linux Enterprise Server 10、SUSE Linux Enterprise Server 11、Red Hat Enterprise Linux 4、Red Hat Enterprise Linux 5)。また、WindowsプラットフォームについてはMSCS(Microsoft Cluster Service)/MSFC(Microsoft Failover Cluster)に対応した。つまり、MSCS/MSFCの対象となっているサーバを、さらにPlateSpin ProtectあるいはPlateSpin Forgeで保護し、障害発生時にはPlateSpin ProtectあるいはPlateSpin Forge側で起動できる。新たにAPIも提供。これによってジョブ管理ツールなどとの連携がやりやすくなった。

 PlateSpin Forgeではハードウェア(サーバ機)が一新され、ディスク容量は従来の2.5TBから3.5TBに増加した。メインメモリ搭載量は従来の16GB(オプションで32GBに拡張可能)から,標準で32GB搭載に変更となった。さらに、iSCSIはこれまでアダプタ(HBA)をオプションで搭載可能としていたが、今回からは標準搭載となった。また、サーバ機のリモート管理機能が標準搭載となった。

関連リンク

(@IT 三木泉)

情報をお寄せください:

Server & Storage フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

サッカー欧州CLを早朝に観戦するアジアのファンのためにハイネケンが仕掛けた意外過ぎるキャンペーンの中身
時差のためUEFAチャンピオンズリーグを早朝に視聴せざるを得ない韓国のサッカーファンの...

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...