Oracle DB用プログラムを改変なしに継承可能

安価なOracle互換RDBMSで日本市場に殴り込み

2011/12/21

 日本ティーマックスソフトは12月21日、Oracle Databaseと「本格互換」のリレーショナルデータベースソフトウェア「Tibero(ティベロ) RDBMS 5.0」を、2012年2月に国内で提供開始すると発表した。

 「本格互換」の意味は、Oracle用に開発されたPL/SQLプログラムや、Pro*C、Pro*Cobolの埋め込み型SQLプログラムを、ソースコードの修正なしに、そのまま継承できるということにある。Tiberoではさらに、共用ディスク、ディスク間のリアルタイム複製の2つの方法によるHAクラスタリング機能を提供。重要度の高いアプリケーションも「止めない運用」が可能としている。

tibero01.jpg 共用ディスクを使ったHAクラスタリング構成が可能

 日本ティーマックスソフトでは、Oracle Databaseに対するコスト面での優位性も強調している。Tibero RDBMS 5.0 Standard Edition Oneのプロセッサ当たりのライセンス料は40万9700円から。同社によると、同等機能を提供する「Oracle Database Standard Edition One」(1プロセッサ63万4000円から)に比べ、約3分の2の価格だという。Tibroの年間サポート料も15%で不変。購入後の年数によって料率が変わることもないとしている。

 ティーマックスソフトは韓国の、リホストツールやミドルウェアを提供するベンダ。今回日本市場に初投入するTiberoで、初年度10億円の売り上げを目指すという。現在、シーイーシー、ニッセイ情報テクノロジーなどが国内販売代理店契約を結んでいる。

(@IT 三木泉)

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