納品後、仮想化環境の設定だけですぐ使える

デル、「決め打ち」構成の仮想化環境パッケージを国内発表

2012/06/29

 デルは6月28日、仮想化インフラパッケージ「Dell vStart」を出荷開始したと発表した。価格の観点からいえば、デルの製品を組み合わせて購入するのとあまり変わらないが、購入検討から仮想環境の運用開始までをスピードアップできるのが特徴。「vStartは、初めて仮想化を導入する顧客や、VMwareからHyper-Vに移行する顧客が対象」と、デル マーケティング統括本部 サーバブランドマネージャー 布谷恒和氏はいう。

dell01.jpg デル マーケティング統括本部 サーバブランドマネージャー 布谷恒和氏

 vStartはサーバ、ストレージ、スイッチ、UPSをラックに収め、ケーブリングや仮想化ソフトウェアの導入を行ったうえで、顧客に納品する製品。仮想化ソフトウェアはVMware vSphereとHyper-Vのいずれかを選べる。

 他社からも数々の仮想化パッケージが提供されているが、「多くはレファレンスアーキテクチャにとどまっている」と布谷氏は話す。事前に検証された、ベストプラクティスの構成は用意されているが、結局のところ顧客ごとにサイジングし、これに基づいてカスタマイズした構成を納入し、現場で組み立てることも行われている。

dell02.jpg 24UのvStart 50。これだけUPSはオプション

 これに対し、vStartはサイジングのプロセスを省いている。まず仮想化ソフトウェアを選び、次にそれぞれ稼働する仮想マシンの最大数が「50」「100」「200」のいずれなのかを選ぶことで注文できる。デルのこれまでの経験から、それぞれの仮想マシン数に必要な平均的CPU/メモリ、ストレージ容量を、「決め打ち」の構成として製品化しているのだという。構成を完全に固定してしまうため、注文から納品までは数日から数週間という短期間。製品が届けば仮想化ソフトウェアを設定するだけで、即座にサーバ仮想化環境を運用し始めることができる。

 具体的な構成は、例えば「Dell vStart 100」の場合、「PowerEdge R620」x1(管理サーバ)、「PowerEdge R720」x3(仮想化サーバ)、「EqualLogic PS6100X」x1、「PowerConnect 7048」x4、42Uラック、PDU、Dell UPS。参考価格は1956万7022円(税込)。

 いったん導入したパッケージに、コンポーネントを追加することももちろん可能。デルではまた、今後より上位のストレージ製品であるCompellentを組み合わせたものなど、パッケージのバリエーションを増やしていく予定という。だが、今回発表のものより下位の、例えばストレージにPowerVaultを使ったパッケージは当面予定されていないようだ。ただしカスタマイズ構成で、こうした要望に対応するという、

dell03.jpg vSphereのプラグインでサーバの構成情報を表示

 運用管理には、独自の管理ツールを提供せず、VMware vSphere環境ではvSphere Clientのプラグイン、Hyper-VではSystem Center Virtual Machine Managerのプラグインを提供する。OpenManageプラグインにより、PowerEdgeの詳細な構成やイベント履歴などが管理できる。EqualLogicについては別途、ボリューム管理用のプラグインが提供されている。仮想化環境の運用では仮想化管理ツールを使うのが自然であり、オープンな運用環境を保っていきたいという。

(@IT 三木泉)

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