連載

PCメンテナンス&リペア・ガイド

第6回 意外に故障の多いパーツ「電源ユニット」の基礎

林田純将
2002/01/10

 PCのパーツの中で、雑誌の新製品コーナーにもあまり紹介されないし、通常使用している分には、ほとんど気にもしないが、すべてのPCに使われている重要なパーツが電源ユニットだ。そして、ハードディスクと並んで、意外と故障が多いのも電源ユニットである。しかし、電源ユニットにトラブルがあるとどのような症状がでるかよく分からない、という人や、そもそも電源ユニットに種類やスペックの違いなんてあるの? という方もいることだろう。

 PCに限らず電力で稼働する製品には、何らかの電源が組み込まれている。デスクトップPCの場合は内蔵の電源ユニット、ノートPCならば外付けのACアダプタやバッテリが該当する。電源ユニットからは、PCの各パーツが必要とする電力が規定の電圧/電流で供給される。つまり、内蔵されているPCパーツの種類や数などにより、電源ユニットに要求される仕様も変化する。これが電源ユニットごとの違いにつながるわけだ。

 さて、もし電源ユニットが故障し、出力される電圧/電流が規定値から外れたりするとどうなるのだろうか? 各パーツの動作がおかしくなったり故障したり、最悪の場合は発煙・発火することだってあり得る。それにPCパーツのほとんどは、電源ユニットからの電力供給を受けているので、電源ユニットの異常は多くのPCパーツに影響を及ぼす深刻な事態となる。

デスクトップPCの電源ユニットの例
これは本連載で使用しているデルコンピュータのデスクトップPC「Dimension 4100」の電源ユニット。

 故障した電源ユニットは、基本的にユーザー・レベルで修理できる代物ではないため、通常はPCごと修理をメーカーに依頼することになる。しかし、後述するようにトラブルの原因を切り分けて、ソフトウェアやほかのパーツではなく電源ユニットに原因を特定するのはなかなか難しい。また、たまに電源ユニットの動作が不安定になるといったような場合は、メーカー側でも故障箇所を特定できず、完全に修理できないこともある。電源ユニットの故障を発見したり、また場合によっては自分の手で交換したりできるようになれば、メーカーによる修理にかかる時間や費用を削減することも可能だ。

 そこで本稿から2回に分けて、電源ユニットの交換を取り扱う。まず本稿では、電源ユニットの交換前に必要な知識やノウハウとして、電源ユニットの故障や動作不良に起因するPCのトラブル例と、最近の電源ユニットの規格について解説しよう。

  関連リンク 
デスクトップPC「Dimension」シリーズの製品情報ページ
 
 
 

 INDEX
  [連載]PCメンテナンス&リペア・ガイド
第6回 意外に故障の多いパーツ「電源ユニット」の基礎
    1. 電源ユニットが故障しているときの症状
    2. 電源ユニット規格の歴史と種類
    3. ATX対応電源ユニットの注意点
 
「連載:PCメンテナンス&リペア・ガイド」
 

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