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2004年版まる分かり開発コード名

2. Intel製クライアントPCとサーバ向けプロセッサの開発コード名

元麻布春男
2004/01/30

Intel製プロセッサの開発コード名

 まずは、Intel製プロセッサの開発コード名から見ていこう。Intelでは、クライアントPC/モバイル/サーバ/Itaniumプロセッサ・ファミリ(IPF)と製品ラインアップが多い上、各ラインでも複数のプロジェクトが並行して開発されているため、開発コード名が非常に多い。似たような開発コード名が多いので注意したい。

クライアントPC向け

 
■Northwood(ノースウッド)
 2002年1月にリリースされた第2世代のPentium 4。0.13μmプロセスで製造され、初代Pentium 4(Willametteコア)の2倍に相当する512Kbytesの2次キャッシュを内蔵する。5500万トランジスタを集積し、mPGA478ソケットに対応する。2002年11月にFSBを800MHzに引き上げ、Hyper-Threadingテクノロジに対応した。
 
■Prescott(プレスコット)
 2004年2月にリリースされる予定になっている3世代目のPentium 4。90nmプロセスで製造され、Northwoodの2倍に相当する1Mbytesの2次キャッシュを搭載する。またPNI(Prescott New Instruction)と呼ばれる13個の命令が追加される。当初は、2003年第4四半期に出荷が予定されていたが、リーク電流による消費電力の増大とみられる理由により延期された。ソケットはmPGA478のままだが、2004年内にも新たなソケット(LGA775)へ移行するといわれている。La Grande技術(後述)にも対応するとされているが、チップセット、周辺チップ、OSなどのサポートが必要なため、いつ実用化されるかは不明である。
 
■Tejas(テージャス)
 Prescottに続く90nmプロセス製造によるクライアイントPC向けのIA-32プロセッサ。2004年末〜2005年初頭に登場すると見られている。ソケットはPrescott(後期)と同じLGA775を継承するもようだ。
 
■Nehalem(ネハレム)
 2005年末に実用化する見込みの65nmプロセス製造を採用するクライアントPC向けIA-32プロセッサ。Nehalemはオレゴン州の海岸部にある地名。
 
開発コード名 Northwood
(ノースウッド)
Prescott
(プレスコット)
Tejas
(テージャス)
Nehalem
(ネハレム)
製品名 Pentium 4 Pentium 4(?) 未定 未定
リリース(予定) 2002年01月 2004年02月 2004年末〜2005年初頭 2005年末
製造プロセス 0.13μm 90nm 90nm 65nm
2次キャッシュ 512Kbytes 1Mbytes 不明 不明
FSB 400MHz/533MHz/800MHz 800MHz〜 不明 不明
特徴 mPGA478ソケット対応 mPGA478ソケット対応、その後LGA775ソケット対応版が出荷予定 LGA775ソケット対応予定 不明
 

サーバ/ワークステーション向け

 
■Gallatin(ギャラティン)
 2002年11月にリリースされた0.13μmプロセス製造による第2世代のIntel Xeon MP。初代Intel Xeon MP(Foster MP)の後継に当たる。1Mbytesあるいは2Mbytesの3次キャッシュを内蔵する(2次キャッシュは512Kbytes)。マルチプロセッサ(SMP)に対応するためか、同世代のPentium 4(Northwood)に比べてFSBが400MHzと低く抑えられている。2004年第1四半期に3次キャッシュを4Mbytesに増量したGallatin-4Mもリリースされる。
 
■Prestonia(プレストニア)
 2002年2月にリリースされた0.13μmプロセス製造によるデュアルプロセッサ対応のIntel Xeon(Intel Xeon DP)。デスクトップPC向けのNorthwoodに相当する。当初はFSB 400MHzだったが、2002年11月に533MHzに引き上げられた。また、2003年7月には1Mbytesの3次キャッシュを加えたPrestonia-1Mもリリースされている。
 
■Nocona(ノコナ)
 Prestoniaの後継となるデュアルプロセッサ対応のIntel Xeon。デスクトップPC向けのPrescottに相当する90nmプロセス製造による製品で、2004年第2四半期にリリースされる予定だ。3次キャッシュは内蔵せず、Prescott同様、1Mbytesの2次キャッシュを内蔵する。サーバ向けプロセッサとしては初めて800MHzのFSBを採用する。
 
■Potomac(ポトマック)
 Gallatinの後継となるIntel Xeon MP。マルチプロセッサ対応のIA-32プロセッサとしては初の90nmプロセス製造による製品として、2004年後半にリリースされる予定だ。PrescottやNoconaと同じ世代だが、4Mbytes以上の大容量3次キャッシュを内蔵する。
 
■Jayhawk(ジェイホーク)
 デスクトップPC向けのTejasに相当するデュアルプロセッサ対応のサーバ向けIA-32プロセッサ。Noconaの後継となる。2005年初頭にも登場すると見られている。
 
■Tulsa(タルサ)
 デスクトップPC向けのTejas、デュアルプロセッサ対応のサーバ/ワークステーション向けのJayhawkに相当するマルチプロセッサ対応のサーバ向けIA-32プロセッサ。Potomacと共通のプラットフォームをサポートするが、IA-32プロセッサとしては初めて2つのプロセッサ・コアを内蔵する。
 
開発コード名 Gallatin
(ギャラティン)
Prestonia
(プレストニア)
Nocona
(ノコナ)
Potomac
(ポトマック)
Jayhawk
(ジェイホーク)
Tulsa
(タルサ)
製品名 Intel Xeon MP Intel Xeon Intel Xeon Intel Xeon MP 未定 未定
リリース(予定) 2002年11月 2002年2月 2004年第2四半期 2004年後半 2005年初頭 未定
製造プロセス 0.13μm 0.13μm 90nm 90nm 65nm 65nm
2次キャッシュ/3次キャッシュ 512Kbytes/2M〜4Mbytes 1Mbytes/(1Mbytes) 1Mbytes/− 不明/4Mbytes以上 不明 不明
FSB 400MHz 400MHz/533MHz 533MHz/800MHz 不明 667MHz/800MHz 不明
特徴 マルチプロセッサ対応のサーバ向け デュアルプロセッサ対応のサーバ/ワークステーション向け デュアルプロセッサ対応のサーバ/ワークステーション向け マルチプロセッサ対応のサーバ向け デュアルプロセッサ対応のサーバ/ワークステーション向け デュアルコア採用のマルチプロセッサ対応のサーバ向け

 次ページでは、Itaniumプロセッサ・ファミリとモバイル向けプロセッサの開発コード名を整理する。


 INDEX
  [キーワード] 2004年版まる分かり開発コード名
    1.開発コード名はなぜ地名が多いのか
  2.Intel製クライアントPCとサーバ向けプロセッサの開発コード名
    3.Itaniumプロセッサ・ファミリとモバイル向けプロセッサの開発コード名
    4.Intel製チップセットと新技術/機能
    5.AMD製プロセッサの開発コード名
 
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