Microsoft Windows 2000 Server Resource Kit (英語版)


発行日:2000年1月19日
価格:299.99ドル
ISBN 1-57231-805-8
Microsoft Press 発行


 IT管理者にはすっかりお馴染みというか、定番となったResource KitのWindows 2000 Server版。圧倒的なボリュームの全7冊の書籍と、各種ツール類などを収録したCD-ROMが添付されている。7分冊のうち、Windows 2000 Serverに関連するものは次の5冊である。 

  1. TCP/IP Core Networking Guide”(Windows 2000 ServerにおけるTCP/IPサポートの詳細)
  2. “Internetworking Guide”(プロトコル管理、リモート・アクセス、VPNなどに関する解説)
  3. “Operations Guide”(ストレージ・サブシステム設計、パフォーマンス測定、トラブルシュートなどを解説)
  4. “Distributed Systems Guide”(Active DirectoryやDNSシステムなどに関する解説)
  5. “Deployment Planning Guide”(既存環境からWindows 2000環境への移行など、Windows 2000の導入・展開に関する解説)

 冊子としてはこれ以外に、“Internet Information Services 5.0 Resource Guide”と、“Internet Explorer 5 Resource Kit”の2冊が含まれている。 Resource Kitでは、OSの内部的な技術解説から、効率的な設定法、トラブルを回避するためのテクニック、トラブルシュートに役立つ情報など、ボリュームからも想像できるとおり、実に詳細かつ丁寧に解説している。Windows 2000 Serverを利用したネットワークの導入を検討していたり、すでに導入したネットワークを管理・運用したりするIT担当者なら、1セット手元に置いておくと安心だろう。Developer NetworkやTechNetなどのCD-ROM(DVD-ROM)による情報サービスでも、このすべてのドキュメントが収録されており、検索はこちらも便利だが、やはりじっくり読むなら書籍の体裁のほうがはるかに読みやすい(Resource Kitに添付されるCD-ROMにも、全ドキュメントを含むヘルプ・ファイルが収録されている)。

 付録CD-ROMには、システム管理用やネットワーク管理用など、便利なツールが400種類超も収録されている。ここですべてを紹介することはできないが、たとえばシステムで現在実行されているすべてのプロセスをツリー表示させる「PTree」、任意のキーを別のキーにリマップする「Remap Key」、Windows 2000 Serverで新たに導入されたActive Directory関連のツールなど、システムやネットワークのトラブルシュートやチューンアップには不可欠なツールが多数収録されている。

 今回紹介しているのは米国版の洋書だが、日本語版は 日経BPソフトプレス社 より、2000年6月に発売される予定である。また、マイクロソフトのIT管理者向け情報ページの 「TechNet」 では、Resource Kitの一部の翻訳記事をWeb上で公開している (TechNet CD Online : Windows 2000)。 Resource Kitの内容をまだよく知らない人は、これを読めば、どれだけ詳細な情報が含まれているかを知ることができるだろう。

 

「Book Review」


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