アダプテックほか2社、Ultra320 SCSI製品化で協力

2000/11/9

 アダプテック、シーゲート、LSI Logicの3社は、Ultra320 SCSIのSPI-4ドラフト規格を製品に採用すると発表。年内にはOEMサンプルの出荷を開始する。

 Ultra320 SCSIは、Ultra160 SCSI(最大転送レート160MB/s)に代わる次世代SCSI規格で、最大転送レートは1チャネルあたり320MB/s。デュアルチャネルコントローラを使用した場合は640MB/sの転送レートを実現する。また、複数のコマンドやデータなどをまとめて送信するパケットプロトコル、エラー訂正機能やSCSIデバイス接続・切断時のアービトレイションを高速化するQAS(Quick Arbitration and Select)などを採用している。

 今回の発表によると、アダプテックはUltra320 SCSI対応ホストアダプタ、シーゲートはHD、LSI Logicはソフトウェアの分野で製品化を進め、2001年中旬までに量産体制を整える予定。

 アダプテックのマーケティングディレクター、ライナス・ウォン氏は「SCSIのメリットは下位互換性とレガシーサポートにある。信頼性、安定性、互換性をもつUltra320 SCSI製品を市場に提供する」と語り、Ultra160 SCSIからUltra320 SCSIへの移行が容易であることを強調している。

 ちなみに、Ultar320 SCSIの次の規格である「Ultra640 SCSI」の策定も行われている。

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アダプテックのニュースリリース

 

 

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