インフォテリア、基幹システムをBtoBに接続する製品

2001/6/1

 インフォテリアは5月30日、同社のBtoBサーバ「Asteria」製品群のアダプタシリーズ第1弾として、IBMの「MQSeries」に対応した「Asteria MQ Adapter」を、8月より提供を開始すると発表した。

インフォテリア 平野社長

 「Asteria MQ Adapter」は、同社の「Asteria」「Asteria.Planet」のオプションとして動作し、IBMの「MQSeries」ベースの社内システムとをメッセージベースで接続できるようにする製品。これにより、企業の基幹系システムが外部のカスタマやパートナー、マーケットプレースなどのと連携することができ、BtoBへの取り組みが容易となる。

 「Asteria」はXMLネイティブのBtoBサーバで、RosettaNetやAriba Commerce Service Networkなどに対応する。「Asteria.Planet」は、Asteriaをベースにしたハードウェア製品。

 「MQSeries」ファミリーは、異なるプラットフォームやアプリケーション間でのメッセージングを保証し、企業内や企業をまたがるビジネスプロセスの統合を行うミドルウェア製品群で、世界マーケットでシェア72%以上を持っている。

日本IBM 平井事業部長

 千葉・舞浜で行われた会見で、インフォテリアの平野洋一郎代表取締役社長は、「今回の発表は、基幹系接続に本気で取り組むこと、そしてIBMと本気で組んでビジネスを行っていくことの証という意味がある。MQSeriesファミリーはデファクトスタンダードな製品だけに、意義深い」と意気込みを語った。

 同じ会見で壇上に立った日本アイ・ビー・エムの理事でソフトウェア事業部長の平井康文氏は、「日本IBMは、Web Business Integratorとして大規模なビジネスプロセス統合を推進しているが、インフォテリアとの協業で、中小・中堅企業がサプライチェーンやプロキュアメントに参加することも容易になるだろう」と述べた。

 Asteria MQ Adapterの出荷開始は8月予定で、1ライセンス160万円(CPUによる追加なし、初年のメンテナンスサポート込み)の予定。IBMビジネスパートナー、インフォテリアXMLプロフェッショナルインテグレータを通じて販売される。

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インフォテリアの発表資料
日本IBM

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