ピボタル、BtoC製品投入でデマンド・チェーンを実現

2001/11/14

 日本ピボタルは11月13日、同社のプライベート・セミナー「Pivotal CRM/eBusiness Seminar」に先立ち記者会見を行い、「Pivotal Commerce」の日本語版を2002年1月末に出荷すると発表した。

 「Pivotal Commerce」は、BtoCサイトを構築するソフトウェアで、製品の中核となる「Pivotal eSelling」と同社のほかのCRM製品と接続する「Pivotal RelationHub」からなるソリューションパッケージ。顧客に合わせた画面を構成するパーソナライズ機能、複雑な商品の組み合わせに対応するコンフィグレーション機能を持ち、上位販売(アップセリング)・関連販売、セット販売などの設定も可能で、多言語・多通貨に対応している。

 特徴は、ユーザー企業のサイト管理者が利用する管理ツール「eStudio」が商品情報の登録・管理だけでなく、お勧め商品の設定やセット販売などの商品ルールの設定までを容易に行えること、および同社の営業支援ソフト「Active Client」との連携により、ユーザー企業の営業マンが受注状況、顧客状況を把握できることである。

 同製品の投入により、BtoB向けセルフ・カスタマ・サービスを提供するCustomerHub、パートナー企業との協調を可能にするPartnerHub、営業支援ツールActive Clientとあわせ、フロントオフィス製品のラインアップがそろい、同社が掲げるDRM(デマンド・チェーン・マネージメント)を実現する環境が整ったことになる。

 会見で壇上に立った米ピボタルコーポレーション ビジネスストラテジー担当バイスプレジテント ロバート・ウィリアムス氏は、「Pivotal Commerce」およびピボタル社の今後について、「コンフィギュレーション技術に優れたExactium社を買収したことが大きな効果を生んだ。今後はXMLベースの技術の構築に努めていきたい」と述べた。同製品の価格はオープンプライスだが、ピボタルではPivotal Commerce単体での販売はあまり想定していないという。

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日本ピボタル

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