携帯電話3キャリアに対応したeCRMソフト、eWare

2001/11/23

ビーエスアイ 吉野 眞代表取締役社長

 三井物産の100%子会社であるビーエスアイは11月22日、アイルランドのeWare社が開発したモバイル対応eCRMソフトの日本語版「eWare 3.0日本語版」を発表した。出荷は、1〜2カ月後になる予定だ。

 ビーエスアイは8月にeWare社と総代理店契約を結び、3カ月かけて日本語版を開発した。日本語版では、単なるローカライズだけではなく、同社がこれまでに培ってきたモバイル・インターネットのノウハウを生かし、国内の携帯電話3キャリア(NTTドコモ、au、J-フォン)に対応させている。携帯電話以外にも、Pocket PCに対応しており、今後Palmデバイスへの対応も予定しているという。

 eWare 3.0は、モバイル・インターネットを前提に開発されたeCRMソフトで、販売活動支援、マーケティング活動支援、サービス活動支援、コールセンター活動支援の機能を持っている。また、ADO/COM/DCOMに対応しているため、既存のデータベースやデーウェアハウスなどとの連携も容易に行え、新たに統合データベースを構築することなくデータの一元管理が可能となる。

 Web上からGUIベースでカスタマイズができるだけではなく、ASP/JavaScriptなどによるスクリプトも利用でき、柔軟なカスタマイズが可能。また、データのフォーマットはXML/XSL技術を利用して生成するため、各種デバイスへの対応が可能。

 ビーエスアイの吉野 眞代表取締役社長は、「これまでのeCRMソフトは、モバイル対応しているといっても後付けの機能であり、シームレスなモバイルからの利用ができなかったが、eWare 3.0日本語版では、モバイル・インターネットに完全対応している」と語り、eWare 3.0日本語版の携帯電話への対応を強調した。

 情報通信や金融、製造などの企業、コールセンターなどに売り込み、今後3年間で計30億円の売り上げを目指す。

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ビーエスアイ発表資料
eWare

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