電子カタログで団結したSAP、IBM、富士通、大日本印刷など8社

2002/3/6

 大日本印刷、SAPジャパン、サン・マイクロシステムズなどを含む8社は、BtoB向けの電子カタログ事業企画コンソーシアム「日本B2Bコンテンツコンソーシアム」を3月11日に設立する。代表は大日本印刷。主に、工場や研究開発部門などで使われる間接材(MRO)を電子調達する際に必要となる電子カタログの提供を推進する。

左からSAPジャパンの塚越秀吉氏、NTTデータの荒田和之氏、コンパックの白倉俊雄氏、サン・マイクロの西川貴生氏、大日本印刷の高橋平氏、日本IBMの印藤公洋氏、日本ユニシスの鈴木郊二氏、富士通の松下公一氏

 このコンソーシアムが主なターゲットとする工場や研究開発部門でのMROは、工具、装置、消耗品、補修部材や、測定装置、実験器具など数百万点におよぶ。すでにオフィスで利用される文具などのMROについては、アリバなどいくつかのベンダがBtoB事業に参入しているが、工場や研究開発部門のMROは、オフィスMROの市場規模の10倍以上あると見込まれる一方で、その電子化は遅れている。

 大日本印刷とNTTデータは、オフィスMRO分野の電子カタログに関して昨年リアライズ社を設立し、活動をしていたが、工場や研究所のMROについての電子カタログ整備のニーズも高まってきており、それが今回のコンソーシアム設立の大きな理由になったという。また、今後製造業においてはERPやSCMの導入の拡大が見込まれ、そのためにも部材の電子カタログ化は求められている。

 コンソーシアムでは、これら工場、研究所部門で使われる間接資材分類データの標準化を提唱し、電子カタログデータベースとしてBtoBシステムに提供するための事業化モデルをつくる計画だ。ただし、xCBLやcXMLといった既存のBtoB標準とは別に、こうした標準にも変換可能なデータ型を作っていく目論見だ。

 コンソーシアム参加企業は、下記の8社。

大日本印刷
SAPジャパン
NTTデータ
コンパックコンピュータ
サン・マイクロシステムズ
日本IBM
日本ユニシス
富士通

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コンパックコンピュータ
サン・マイクロシステムズ
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