富士通とコグノスがBIを統合、世界で販売へ
2003/2/13
富士通とコグノスは両社のビジネス・インテリジェンスツールを統合した製品を共同開発し、世界で販売すると発表した。サポートも共同で行う予定。ツールを統合することでサービスを充実させ、販売チャネルをグローバルに広げる。
統合するのは富士通の「Symfoware Navigator」とコグノスの「Cognos PowerPlay」。Symfoware Navigatorは大規模ユーザーでの導入実績があり、高信頼性が特徴。ROLAP(Relational Online Analytical Processing)技術を採用し、柔軟な設計が特徴だという。MOLAP(Multi-dimensional Online Analytical Processing)技術のPowerPlayは定型データに対する分析が高速なのが特徴。中規模ユーザー向けのツールで、世界中に導入実績がある。両社が共同開発するのは、2製品の特徴を兼ねそろえた製品で、富士通では「スケーラビリティ、柔軟性、高速性をそろえたハイブリッドOLAPを実現する」としている。両社は2003年度上半期中にも製品を出荷する予定。発売後3年間で4000サイトでの導入と、200〜250億円の売り上げを目指す。特定業種ではなくあらゆる業種で利用できるBIツールを開発する方針だ。
共同開発製品は両社がそれぞれ持っているチャネルを使って販売する。日本から販売を始めるが、コグノスのチャネルを使ってグローバル市場でも販売していく方針。サポート体制も共同で構築し、富士通は専任のサポートサービスを組織化、コグノスはサポートエンジニアを日本に常駐させる。
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| 富士通のソフトウェア事業本部 本部長 棚倉由行氏。「両社のBIの統合で他社にない差別化ができる」と強調した |
両社はBIツール以外にもミドルウェアの一部を統合させる計画で、ツールの技術、販売戦略で相乗効果を狙う。富士通のソフトウェア事業本部 本部長 棚倉由行氏は提携について「足し算するととてもいい製品になると判断した。技術を重視するという文化は富士通、コグノスに共通する」と述べた。
富士通をはじめ国産ベンダはハード、ソフトとも自社での製品開発にこだわってきた。しかし、ハード、ソフト販売で収益性の向上が見込めず、ハードはOEM、ソフトは他社との共同開発を模索する企業が増えてきた。開発コストの削減、機能充実のために専門性を持つ欧米ベンダと組むという枠組みは今後も増えることが予想される。
(垣内郁栄)
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