「SmartDBA」になれるかな、BMCが新パッケージ

2004/3/27

 BMCソフトウェアはOracleデータベースのパフォーマンス管理を行う統合パッケージ「SmartDBA Performance Management for Oracle」と「SmartDBA Space Management for Oracle」の販売を開始したと3月25日に発表した。BMCソフトには従来からデータベースのパフォーマンスを監視するソフトがあるが、「監視だけでなく障害の解決など管理を求める顧客の声」(同社技術本部 ソフトウェアコンサルタント 仁田貴之氏)にこたえたという。

BMCソフトウェア 技術本部 ソフトウェアコンサルタント 仁田貴之氏

 SmartDBAシリーズはBMCソフトの既存、または新規に開発したソフトを組み合わせて、シングルコンソールで利用できるようにしたパッケージ製品。SmartDBA Performance Managementは、ベースコンポーネントとしてWebベースのコンソールを提供する「SmartDBA Cockpit」と、データベースの稼働状況を監視し、障害を自動検知する「DBXray for Oracle」、Oracleデータベースのパフォーマンスを詳細に分析する場合に利用する「PATROL for Oracle」で構成。SmartDBA Space Managementは、SmartDBA Performance Managementの3ソフトに加えて、データベースのパフォーマンスを悪化させる原因となるフラグメンテーションの障害を分析、改善する「Space Expert for Oracle」が付属する構成となる。

 SmartDBA Performance Management、SmartDBA Space Managementは、Oracleデータベースの負荷状況を監視。負荷が高くなっている場合は、原因となっているSQL文を抽出し、改善することができる。SQL文を実行しているユーザーの特定も可能となっている。また、データベースの領域を監視して障害をプロアクティブに検知。領域問題を引き起こしているオブジェクトを特定して問題を解決する機能もある。

 価格はSmartDBA Performance Managementが34万5000円から、SmartDBA Space Managementが82万1000円からとなっている。SmartDBAはワールドワイドではMicrosoft SQL Server版やIBM DB2版も販売されていて、仁田氏は「ニーズをみて国内でもリリースを検討する」と述べた。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
BMCソフトウェアの発表資料

[関連記事]
打倒SQL Serverでケンカ腰、オラクルがOracle 10gを10万円に (@ITNews)
ITIL準拠サービス管理ソリューション登場、BMC (@ITNews)
Oracle 10gでシステム管理者が失業!? (@ITNews)
地味だが肝、Oracle 10gのストレージ管理機能を探る (@ITNews)
エントリ版のリモート監視ツール、BMCが半額で提供 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)