商用ポスグレ「PowerGres」にWindows版上位モデル

2004/4/14

 オープンソース・データベースのPostgreSQLを自社ブランド「PowerGres」として販売するSRAは4月13日、Windows版のエンタープライズ・モデル「PowerGres Plus on Windows」を発表した。正規販売代理店であるアイ・ティ・フロンティアを通じ、5月10日から販売する。

 PowerGresのラインアップはスタンダード・モデルとエンタープライズ・モデル“Plus”の2モデルで、それぞれLinux版とWindows版がある。2003年11月の発売開始ではWindows版の“Plus”は未発売だったが、今回のリリースで4製品がそろった。スタンダード・モデルの製品自体はオリジナルのPostgreSQLにサポートを付加した製品だが、エンタープライズ・モデルは独自の拡張が施されているという。

 アイ・ティ・フロンティア xWeb事業本部 ソフトウェア事業推進部 PowerGresブランドマネージャ 櫻井 宏氏は、拡張部分について次のように語った。「オリジナルのPostgreSQLに対して高速データロード、バキューム処理不要、アーカイブログ機能の3つを強化したのが“Plus”の特長だ。ストレージ・マネージャ部分を富士通製の“Extended Storage Manager for PostgreSQL”に置き換えることで、業務システムに耐えうる製品になった」。

 PostgreSQLは追記型の領域管理であるため、データの更新を繰り返すとデータサイズが増大し、どこかの時点でバキューム処理(デフラグのような処理)を施す必要がある。この処理中はアクセスが制限されるため、24時間運用には適さないとされてきた。また、商用データベースでは必須のアーカイブログがなく、何らかの障害が発生した場合、最後にバックアップを取った時点から障害発生時までの更新データは失われる。

 「これらの問題点は、システム開発者が独自のノウハウでアプリケーションを作り込み、機能補完していた部分だ。PowerGres Plusは製品自体にエンタープライズ機能を組み込んだため、開発効率が向上する」(櫻井氏)。

 今回のWindows版“Plus”のリリースについて、櫻井氏は「Windows版ユーザーからエンタープライズ・モデルへの強い要望があったから」と明かした。2003年11月の販売開始以来、出荷シェアはWindows版が7〜8割を占めているという。スタンダード・モデルは、主に部門サーバなどに採用されている。

 PowerGresの開拓すべき市場として、櫻井氏は「例えば、50人規模のコールセンター用ビジネスパッケージ製品では、Oracleなど商用データベースをセットにすると価格が跳ね上がるため、データベースは顧客に別途購入してもらうことが多い。ただし、データベースのセットアップや保守管理は、パッケージ製品を販売した開発会社が面倒を見なければならず、余計な工数が発生する。PowerGresは廉価なライセンス販売も行っているので、パッケージにデータベースを組み込んだワンストップのソリューションを提供し、なおかつ製品価格を抑えることが可能になる」と語り、大手商用データベースに対する価格優位性をテコに浸透を図る方針を示した。

 PowerGres Plus on Windowsの価格は23万9400円/1CPU(1年間サポート付、税込み)、対応OSはサーバ版がWindows 2003 server、クライアント版がWindows 2000(SP2以降)とWindows XP Professional。ベースとなるのはPostgreSQL 7.3.4で、オリジナルのPostgreSQLに生じたバージョンアップやパッチは、SRAでの検証を経たPowerGres用のものがライセンス購入者に提供される。

(編集局 上島康夫)

[関連リンク]
SRAの発表資料
PowerGresの商品紹介ページ
富士通

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