社内ネットにPCを接続する時はパンダの検査を受けるように

2004/6/19

ITXイー・グローバレッジ プロダクトマネージャー 森豊氏

 ITXイー・グローバレッジは6月18日、Webベースのウイルス対策ソリューション「Panda WebAdmin Antivirus」を8月2日にリリースすると発表した。同ソリューションはインターネット経由で機能を提供するASP型のサービスであるため、自社内に専用サーバを構築する必要がなく、またクライアントが海外などに分散していたとしても一元的に管理することが可能である。つまり、ウイルス対策のすべての機能がPandaのデータセンター(スペイン)から提供され、インターネットに接続しているPCであればWeb画面上からネットワーク内の全PCに対するアンチウイルスのインストール、モニタリング、管理が可能になるというわけである。

 ITXイー・グローバレッジ プロダクトマネージャー 森豊氏は「PCの持ち出しやリモートオフィスの利用率の向上など、社内ネットワークからウイルスの感染が始まる要因が増えてきた」と指摘する。このような状況に対し、WebAdminを導入したクライアントPCは、自宅や外出先からインターネットに接続すると、2分ごとにステータスをPandaデータセンターにアップロードする。そのため、管理者は社外(ネットワーク)に持ち出されたクライアントPCも含め、すべての情報を集中管理できる仕組みである。
 
 なお、社内ネットワークから、ある1台のPCがインターネットに接続すると、自動的に最新バージョンの定義ファイルをダウンロードし、アップデートする。アップロードされたデータはネットワーク内(社内)のほかのPCとP2Pプロセスで共有される。そのため、インターネットに接続できないクライアントPCでも、社内ネットワーク上のほかのクライアントPCに代理接続を依頼し、ウイルス定義ファイルのアップデートを行うこともできる。

 ラインナップは、デスクトップ版とデスクトップ・ファイルサーバ版の2種類がある。Internet Explorer 5.0以降(ActiveXが有効ならほかのWebブラウザでも動作するが動作確認なし)のWebブラウザとWindows95/98/Me/2000Pro/XP(クライアントOS)、Windows NT/2000/2003 Server(ファイル・サーバ)が最低限のシステム要件となる。価格は、デスクトップ版が1クライアントあたり年間ライセンス5200円(2〜25クライアント)から、デスクトップ・ファールサーバ版が同7300円(2〜25クライアント)から。7月31日にトライアル版(15日有効)と評価版(30日有効)の受け付けを開始する。

(編集局 岡田大助)

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