最小で800Kbytesのフットプリントを実現した組み込みDB

2004/10/5

 シーイーシーとブライセンは10月4日、組み込みデータベース「Linter」やデータシンクロソフト「relXSync」に関して業務提携および販売代理店契約を締結し、10月5日より販売開始すると発表した。今後、携帯電話やDVDレコーダーなどへの搭載を目指す。

 Linterは、米国RelexUS社が開発した組み込み用のデータベース。携帯電話やデジタル家電などで利用可能な「Linter Embedded」、携帯電話などメモリに制限があるハードウェア向けの「Linter Micro」、企業システムやWebシステム向けのフルスペックデータベースである「Linter Enterprise」の3種類がラインアップとして用意されている。

 その特徴として、OracleやSQL Serverなどと同等の機能を搭載しながら、最小で800Kbytesのフットプリント(稼働時のメモリ使用量)を実現した点が挙げられる。また、組み込みシステム向けに最適化しているため、モバイル機器などで想定される突然の電源断発生時でも、再起動時に自動的にデータベースを復旧する機能などを備えている。

 そのほか、UNIXやLinux、Windowsなど約20種類のOSをサポートしており、携帯電話に搭載されているSymbian OSにも対応した。また、ODBCやJDBCなど10種類のプログラムインターフェイスをサポートしているため、既存DBへの親和性も高いとしている。

シーイーシー取締役デジタル機器システム本部本部長 橋村清海氏

 シーイーシー取締役デジタル機器システム本部本部長の橋村清海氏は、「現在の国産携帯電話は、データをメモリで直接やりとりしており、DBを搭載していない。DVDレコーダも同様だ」と語った。そのうえで、今後ユビキタスが発展していく中で、動画データなど取り扱うデータ量が増えると、組み込みデータベースの搭載は必須になると予測する。実際、ソニーがデジタル家電の制御基盤ソフトウェアとして「DB2 Everyplace」を採用するなど、そうした動きが表面化している。

 シーイーシーとブライセンでは、両社の既存取引先へアプローチしていくほか、携帯電話や、DVDレコーダやデジタルテレビをはじめとしたデジタル家電への搭載を目指す。売上は3年間で50億円の見込み。

 ブライセンの国際部取締役鎌田博之氏によると、今後の搭載予定は「すでに国内メーカーのホームシアターに搭載されており、2005年5月ころに発売される携帯電話にも搭載予定だ。また、カーナビゲーションへの搭載もすでに開発に入っており、2006年ころには搭載予定となっている」としている。

(編集局 大津心)

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