ストレージをネットワークインフラの一部に、マクデータ

2004/10/5

米マクデータ スイッチプラットフォーム担当副社長 ピーター・ドーハティー氏。「新製品は通信事業者に多くのメリットをもたらします」と語った

 ネットワークストレージベンダのマクデータは、同社のSANルータ製品ファミリ「Eclipse」に大企業や通信事業者向けの新モデル「Eclipse2640」を投入すると発表した。同製品にはファイバチャネル(2Gbps)を12ポートのほか、ギガビットイーサネットとTCPレイヤの通信用途に使える多目的ポートが4つ用意されている。

 Eclipse2640を導入する企業にとってのメリットは、ヘテロジニアス環境複数ベンダの製品が混在するファイバチャネルの環境を相互接続できることだ。ファイバチャネル、IPネットワーク、iSCSIをサポートすることで、さまざまなベンダの製品で構成されたシステムとの接続性を確保できる。

 Eclipse2640の大きな特徴として、IPネットワーク上のインフラをセグメント化することにより、障害発生時の切り離しが可能な点が挙げられる。これまで、SANで障害が生じた場合、ほかのセグメントに属するストレージに影響を及ぼすことがあった。しかしEclopse2640では、ほかのセグメントの影響を受けない

 米マクデータ スイッチプラットフォーム担当副社長 ピーター・ドーハティー(Peter Dougherty)氏は、「これまでSANといえば企業の担当者は、ストレージの一部としてとらえてきた。マルチベンダや複数のプロトコルが混在するSAN環境のシームレスな相互接続をサポートするEclipse2640の登場により、SANは企業のネットワークインフラの一部として考えられるようになる」と語り、EclipseによるSANの優位性をアピールした。

 国内での発売は、今年の第4四半期(2004年11月〜2005年1月)を予定している。パートナーを通じて販売する価格はおよそ「10万米ドル」(ドーハティー氏)になるという。

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米マクデータ

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