ケータイ端末市場、2009年度には2401億円の規模に、NRI

2005/1/13

 野村総合研究所は1月12日、「携帯電話」市場および「ブロードバンド」市場の2009年までの市場規模予測結果を発表した。今回の調査発表は同社が行った国内IT主要7市場の市場分析、市場規模予測発表の第1弾という位置付けである。今後、「eビジネス・ライフ」「放送」「ハード」「プラットフォーム」「セキュリティ」の各市場規模予測を順次発表していく予定。

 携帯電話市場では、2006年度に導入されるナンバー・ポータビリティ制度と新規事業者の参入が、既存の通信事業者に大きなインパクトを及ぼすと同社では予測する。成長が見込まれる「モバイルプラットフォーム」(携帯電話端末)分野は2004年度の298億円から2009年度で2401億円程度の市場規模になると推計している。成長の要因は、携帯電話に内蔵した非接触ICカードの利用によって、新たな決済市場が立ち上がると見込むため。「モバイル系コンテンツ」分野も拡大が続き、2004年度の2530億円から3395億円(2009年度)となると予測する。

 ブロードバンド市場はインフラの光ファイバ化が緩やかに進み、戸建て、集合住宅ともに光ファイバーが導入され、2009年度末には加入世帯数が900万世帯、市場規模は約4400億円に達すると見込む。

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野村総合研究所の発表資料

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