コミュニティで議論、OpenSolarisのマスコットはどうする?

2005/6/23

 「公開後1週間でサン社外の5700人がディスカッションのメーリングリストに加わり、1200の電子メールがやりとりされた。その中ではOpenSolarisのマスコットをどうするのかという議論もある」。米サン・マイクロシステムズのOpenSolarisマーケティング担当 マネージャー クレア・ジョルダーノ(Claire Giordano)氏は、6月14日に公開したオープンソース版のSolaris「OpenSolaris」について6月22日に説明し、コミュニティの活動が順調にスタートしたことをアピールした。

米サン・マイクロシステムズのOpenSolarisマーケティング担当 マネージャー クレア・ジョルダーノ氏

 ジョルダーノ氏はSolaris 10をオープンソース化した理由について、「開発者にかかわり、開発者のコミュニティを作りたいと思ったから」と説明した。サンではOpenSolarisの開発成果をフィードバックし、Solarisの開発に生かすことを計画している。「将来的にはOpenSolarisが(商用版の)Solarisのベースになる」(ジョルダーノ氏)。

 OpenSolarisがSolarisのベースとなる時期は明確ではない。そもそもコミュニティが発足したばかりで開発の方向性を決めるのもこれからだ。そのため現在はSolaris 10を開発した1000人規模のサンのエンジニアが、OpenSolarisにかかわっているという。サンは、コミュニティを早くひとり立ちさせて、サン社外の多くの開発者をコミュニティに呼び込みたいところだ。サンではパフォーマンス解析/チューニングツールの「DTrace」など商用に開発した先進技術をオープンソースで公開し、コミュニティの支持を集めるとしている。

 OpenSolarisはOpen Source Initiative(OSI)に認定を受けた、オープンソースライセンス「Common Development and Distribution License」(CDDL、サン社内では“カドル”と発音するとか)を採用している。CDDLはソースコードの改変部分を必ずしも公開しなくてもよいなどの特徴がある。また、特許を巡る訴訟に巻き込まれないよう特許訴訟を防ぐ条文を含む。オープンソース開発者の中にはCDDLのこれらの特徴に違和感を持つ人もいるようだ。ジョルダーノ氏は「CDDLは真のオープンソースライセンスだ」と強調し、開発者の獲得に自信をみせた。

 コミュニティを活発化させるには日本など世界各地での活動が不可欠だ。サン日本法人のプロダクトマーケティング本部 本部長 纐纈昌嗣氏は、「OpenSolarisのコミュニティで一番活発なディスカッションはインターナショナル化、ローカライズ化」としたうえで「日本のコミュニティもそう先にならないうちに始動すると思う」と述べた。纐纈氏をはじめ、サン日本法人の有志が主要なドキュメントの日本語訳を始めているという。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
サン・マイクロシステムズ
OpenSolaris.org

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