これからはサーバも身に付ける時代?

2005/8/5

 NECは8月4日、手のひらサイズで身に着けることができるマイクロサーバ「UNIVERGE WNXサーバ」の販売を開始した。出荷は9月下旬に開始予定。WNXサーバは、重量約180グラムで無線LAN/FOMA/PHSを利用することで、映像や音声配信サーバとして利用できる。

 WNXサーバは、NECと日本SGIが共同開発・商品化した超小型タイプのサーバ機器。サイズは幅96.4ミリ×高さ65.4ミリ×奥行50.7ミリで、重さも約180グラムと軽いことから体に身に付けて利用することもできるという。OSにはUNIX OS「NetBSD」を搭載し、バッテリ駆動で約3時間の連続稼働が可能。また、CFカードスロット2個や100BASE-TXのLAN端子、Video入力/AUDIO入出力など豊富な入出力端子を搭載し、拡張性もある程度確保されている。

UNIVERGE WNXサーバ
  2つあるCFカードスロットには、容量1Gbyteの専用記録カード(別売り)や無線LAN/FOMA/PHSといった通信カードを挿すことができる。Webサーバ機能も搭載しているため、カメラを取り付けて映像や音声を配信したり、蓄積できる。配信は解像度120×90〜640×480ピクセルのJPEG形式で行うことが可能。蓄積の場合には、MPEG4の標準画質で約20時間まで保存できる。

 外部カメラと接続することで、作業員が身に付けて簡易映像サーバとして利用することができるため、工事・警備・レスキュー現場などにおける迅速な状況判断や、熟練者が遠隔地から映像を見ながら支援することで、共同作業や訓練を実施することができるとしている。このような現場のライブ映像を利用したいというニーズは年々高まっているものの、従来は専任のカメラマンや電源車両、衛星通信機器といった高コストな機器が必要であり、コスト面が課題になっていたという。WNXサーバは25万7500円で、NECは今後1年間で20億円の販売を見込む。

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NEC発表資料

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