SOX法に向けて漏えい対策は「守る」から「突き止める」に

2006/2/11

 インテリジェント・ウェイブ(IWI)は2月10日、内部情報漏えい対策システム「CWAT3i」を3月13日に出荷すると発表した。標準提供価格は250万円から。英語版も同時に発表した。

 CWATは2003年9月に発売した情報漏えい対策システムでリアルタイムでの漏えい検知に定評があった。CWAT3iは開発コードネーム「スカイビーン」として告知していた製品で、既存製品のコンセプトである「リアルタイムに守る」に加えて「証明する」「突き止める」ための情報セキュリティプラットフォームとして開発した。

 「3i」の「i」はインターナショナル対応を意味しており、監視サーバ「Organaization Monitor International」(OMI)は、日本語だけでなく英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語を同時に表示できる多言語環境に対応している。IWIによれば、今後スペイン語やドイツ語にも対応する予定だ。

 また、「特異挙動検知エンジン」の機能も強化した。現行のCWATの場合、特異行動それぞれに一定のポイントが付与されており、単純な足し算で危険度を計算していたが、CWAT3iでは特異挙動を流れとしてとらえ、直前に不審行動を行っていた場合はポイントが大幅に上昇する。

 このほかに、CWATの機能をASPサービスとして提供する場合に、相手サイト側がマスカレード環境であっても運用が可能となる「IPマスカレード対応機能」や、社内に存在する個人情報を自動的に検出し想定外の流出を防御する「個人情報自動検知機能」などを追加した。

 オプション機能としては、情報セキュリティのプラットフォームとしてCWAT以外の製品・サービスとの連携をスムーズに実現する、XMLベースのSOA型システム構築を行う「CWAT Plat Server」を提供する。沖電気工業の異常トラフィック監視システム「Secure Traffic Probe」や、大日本印刷のIC認証管理システム「Endpoint Saver」などと連携する。

(@IT 岡田大助)

[関連リンク]
インテリジェント・ウェイブの発表資料(PDF)

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