日本ピープルソフトと日本シーベルが6月合併、オラクルとの統合を準備

2006/4/1

 日本ピープルソフトと日本シーベルが6月1日付で合併することが3月31日分かった。両社の米国本社は米オラクルに買収されていて、合併後の新会社は日本オラクルと合併する見通し。業務アプリケーション強化を目的にオラクルが採ってきた買収戦略が、日本でもひとまず完結する。

 日本シーベルは4月3日、オフィスを日本ピープルソフトの東京・永田町のオフィス内に移転する。また、日本ピープルソフトは4月1日付で社名を「日本オラクルインフォメーションシステムズ」に変更する。社名変更後の資本、体制の変化はない。6月1日付で日本オラクルインフォメーションシステムズと日本シーベルが統合。そして日本オラクルインフォメーションシステムズと日本オラクルが最終的に合併する2段階の手続きを踏む。

 日本オラクルと日本オラクルインフォメーションシステムズの合併時期について、日本オラクルは「時期、方法とも未定」としているが、日本オラクルの株主総会で日本オラクルインフォメーションシステムズとの合併を議決し、統合を進めると見られる。日本オラクルが上場会社のため、米本社同士と統合に比べて日本は統合が遅れていた。現状は日本ピープルソフト、日本シーベルとも米オラクルの100%子会社。

 米オラクルのCEO ラリー・エリソン(Lawrence J. Ellison)氏は3月2日、「Oracle OpenWorld Tokyo 2006」のQ&Aセッションで日本オラクル、日本ピープルソフトなどの合併について、「日本オラクルが上場会社のため合併させるのは簡単ではない。2段階のプロセスを経由することを考えている。日本の子会社を1社にするのがわれわれの狙いだ。まずは、ある100%の子会社に、これまで買収した企業を統合し、それから日本オラクルと合併させる。複雑なために時間がかかっている」と答えていた。

(@IT 垣内郁栄)

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