「SUSE Linux 10.1 日本語版」、GUI環境を一新して登場

2006/5/23

YaSTコントロールセンターの画面(クリックすると拡大)

 ノベルは5月22日、個人ユーザー向けLinux製品の最新版「SUSE Linux 10.1 日本語版」を6月2日に発売すると発表した。市場推定価格は9240円。最大90日の無料インストールサポートが付く。LinuxOSに加えて、オフィススイート(OpenOffice.org)やWebブラウザ(FireFox、Konqueror、Seamonkey)、電子メールソフト、グラフィックスソフト、開発ツールなどのアプリケーションソフト群を同梱している。

 「SUSE Linux 10.1」はオープンソースコミュニティ「openSUSE」との協力で作られた初めてのバージョンだと同社は説明する。同コミュニティの登録メンバー(2万7000人以上)が「SUSE Linux 10.1」の品質強化に貢献した。同社は「SUSE Linux 10.1 日本語版」の発表にあわせ、「openSUSE 日本語版」も開始し、開発者がコミュニティの運営に参加できるようにする。これらのコミュニティ活動を通じて得られたフィードバックは、同社の次期リリース製品である企業向けの「SUSE Linux Enterprise Server」に反映させる。

 「SUSE Linux 10.1 日本語版」に新たに搭載した機能およびアプリケーションとして最も目立つのは、Xglによるデスクトップ環境だろう。デスクトップを3次元図形のように動かしたり、重なり合うアプリケーションを透明化することで見やすくするなどの工夫を凝らしている。

 セキュリティ面では「AppArmor 2.0」を搭載、加えて、ネットワークアプレットの「NetworkManager」、KDE版デスクトップ検索エンジン「Kerry」を組み込むなど、個人向けデスクトップOSとしての使い勝手を想定した機能強化を図った。

(@IT 谷古宇浩司)

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