業種別ソリューションを本格化

SOAでできることを聞きたいユーザー企業、BEAの回答は?

2007/01/05

 SOA関連製品「BEA AquaLogic」を展開する日本BEAシステムズは業種別ソリューションの本格展開を始めた。2006年にBEA AquaLogic製品を積極投入し、インフラ部分の構築能力は充実したが、「SOAをやりたいと指名してくる顧客は少ない。AquaLogicの各製品を紹介しても、もう売れない」(日本BEAシステムズ ソリューション営業本部 SOA ビジネス ディベロップメント 神沢正氏)との認識で、業種別ソリューションのアピールすることで「SOAで何ができるかを具体的に見せる」(同氏)という。

bea01.jpg 日本BEAシステムズ ソリューション営業本部 SOA ビジネス ディベロップメント 神沢正氏

 業種別ソリューションは通信、金融、製造、流通・サービスの4業種で用意する。推進組織のAquaLogicソリューション推進本部を15人規模で設立。業種ごとに2社のパートナーを獲得する考えで、2006年12月には業種別ソリューションを扱うパートナー向けに、初めてのセミナーを開催した。

 通信業のパートナーとして大手メーカー系システム・インテグレータなどがすでに内定している。神沢氏は「われわれが考えた業種別ソリューションは1つの仮説。それを顧客に実際に適用できるパートナーを採用する」としている。

 特にアピールしたいのはパートナーのアーキテクト。BEAのSOAソリューションが得意とするのは業務プロセス可視化や変化対応力が高い連携基盤、経営ダッシュボードとして「エンドユーザーのアーキテクチャをきちんと考えられる人であるアーキテクト」をターゲットにするという。パートナーのアーキテクトを育成する支援活動も検討している。

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(@IT 垣内郁栄)

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