ソースコードを公開

デジタル家電開発は難しい? マクロヴィジョンが支援製品提供へ

2007/03/15

 米マクロヴィジョンの日本法人は3月15日、ネットワーク・デジタル家電向け製品の日本メーカーへの提供を本格化させると発表した。米本社が1月に買収したMediabolicの製品を日本で展開する。

 日本法人のマクロヴィジョン ジャパン アン アジアが提供するのは、DLNAに対応したネットワーク・デジタル家電を開発するためのミドルウェアやアプリケーション。

 Mediabolic出身で米マクロヴィジョンでビジネスデベロップメント担当 シニア ディレクターを務める出口雄一郎氏は、「ソースコードをメーカーに開示し、メーカーに100%の自由度を確保する」と説明した。提供するソフトウェアは複数のOSやチップに対応し、「移植性が高い」という。

macrovision01.jpg DLNA対応セットトップボックスのデモンストレーションを示す米マクロヴィジョンの出口雄一郎氏

 マクロヴィジョン ジャパンはほかに、チップのベンダと協力し、テレビやセットトップボックス、オーディオなど、デジタル家電の“半完成品”をメーカーに提供するビジネスも行う。出口氏は「エンジニアの不足や、複雑化する開発、相互運用性の確保などの課題があり、メーカーはネットワーク・デジタル家電の開発は難しいと感じている」と指摘。「マクロヴィジョンはその支援をしたい」と語った。

 出口氏は「DLNAが登場し、異なるデバイスでコンテンツをシェアできるようになった。既存の商品カテゴリでホームネットワークにつながる時代が始まっている」とも話し、ネットワーク・デジタル家電の拡大に期待を示した。

(@IT 垣内郁栄)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)