マイクロソフトの新ドキュメント形式「XPS」に対応

もはやPDFはベストな選択ではない!〜ウイングアーク

2007/04/12

 ウイングアーク テクノロジーズは4月12日、帳票における開発側と利用側の双方をつなぎ、従来のバックエンド側だけでなく、フロントエンド側にも対応する帳票の次世代概念「帳票INNOVATION」を発表した。また、帳票INNOVATIONを実現するための新製品「SVF for XPS」と「Design Converter」を順次販売するとした。

内野氏写真 ウイングアーク 代表取締役社長 内野弘幸氏

 ウイングアーク 代表取締役社長 内野弘幸氏によると、現在、帳票マーケットにおけるウイングアークのシェアは、「帳票設計パッケージ出荷金額」では37.9%で1位、「帳票運用パッケージ出荷金額」では56.1%だという。このように、シェア1位を獲得している背景には「プリンターメーカーごとに異なるプリンタコマンドに対応している点」「帳票SOAというコンセプトの下、あらゆるシステムと連携可能な点」「1万3000社の導入実績がある点」の3点を挙げた。

 また、内野氏は、帳票は従来のバックエンド系だけでなく、PDFを中心にフロントオフィス業務にも広がっていると指摘。同社の「SVF for Web/PDF Java Edition」を中心にフロントオフィス系の売り上げも上昇しているとした。こういった理由から、同社ではフロントオフィス系の製品を強化する方針を決め、次世代の帳票コンセプト「帳票INNOVATION」を発表するに至った。

 従来、ウイングアークでは、帳票入力用のソフトウェアとして「StraForm-X」を、帳票出力用のソフトウェア「Super Visual Formade(SVF)」を提供していた。帳票INNOVATIONではこれらを統一し、帳票の開発環境と帳票の運用を変えることを目標とする。具体的には、新製品「Design Converter」と「SVF for XPS」を導入する。

 Design Converterは、帳票開発ツール「SVFX-Designer」とWeb入力画面作成ツール「StraForm-Designer」の相互変換を可能にするツール。5月末に20万円で出荷開始予定だ。従来、ウイングアークではWeb上における入力フォームを作成するツールとしてStraForm-Designerを提供していた。また、帳票の出力フォームを開発するツールとしてSVFX-Designerを提供していた。Design Converterは、この2つのツールの相互変換を可能にする。例えば、StraForm-Designerで作成した入力フォームデータをDesign Converterで変換することで出力フォームにすることができる。逆にSVFX-Designerのデータから入力フォームを作成することも可能だ。

 SVF for XPSは、フロントエンド系のドキュメントフォーマットとして注目を集めているXPSファイル形式に対応した業務帳票を出力できる生成エンジン。7月末より80〜120万円で出荷開始する予定だ。XPSとは、マイクロソフトが規格している新しい電子ドキュメント形式。Microsoft Officeで採用されたOpenXMLをベースにしており、Windows Vistaで正式採用されている。XPSの特徴は、XML 1.0でコンテンツを記述している点や、Internet Explorerだけで閲覧できビューアが不要な点、Windowsプリンタドライバで印刷できる点などが挙げられる。

 ウイングアーク マーケティング部部長 谷口功氏はXPSについて、「XPSをサポートした最大の理由は、ユーザーの声が大きかったからだ。やはり数万人の社員がいる企業などではビューアやプラグイン不要で利用できる点は大きい。また、内部統制の観点から将来的なシンクライアント化を目指す企業が多いので、クライアントに帳票データを残さないXPS形式は喜ばれている」と説明した。

 内野氏は、「フロントエンド系の帳票利用が増えている。しかし、利用が増えるのに合わせて、利用者のニーズも多様性を増している。すでに、フロントオフィス系の帳票印刷では、PDFがベストではなくなってきている。そのようなニーズに対応するためにXPS形式をサポートすることにした。数年後には必ずメインのフォーマットになっているだろう」とコメントし、XPS形式に期待を示した。

(@IT 大津心)

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