四半期決算はau好調で増収増益
SaaS市場では一番乗り――KDDI社長が法人モバイル事業に自信
2007/07/23
KDDIは7月23日、都内で会見を開き、第1四半期の同社の業績が、前年同期比で売上高が5.7%増の8441億円、営業利益が15.6%増の1410億円となる増収増益だったことを明らかにした。前期に続いて、好調な携帯電話事業が固定通信事業の営業損失を吸収する形となった。
KDDI 代表取締役社長兼会長の小野寺正氏会見した代表取締役社長兼会長の小野寺正氏によれば、6月末時点での同社携帯電話の契約数は2871万。市場シェアは29.3%。月別の純増数では過去2カ月連続でKDDIはソフトバンクに負けているが、「純増数だけで業績を見るのはどうか。例えば事業収益はユーザー数× ARPUで決まる」と、MNP開始前後からの利用者争奪戦過熱報道に疑問を呈し、通信サービス「WIN」に下支えされる形で、ARPU(Average Revenue Per User:加入者1人当たりの売り上げ)に占めるデータ通信の割合が伸びている事実を指摘した。また、6月にマイクロソフトと共同で発表した企業向けSaaS型ビジネス推進に関する包括的提携を挙げ(参考記事)、今後より高い収益性が見込める法人向け市場にも注力している点を強調。「今までWAN関連の事業を手がけてきたが、最近はLANもWANも境目がなく、両方ともサービスを提供してほしいというのがユーザー企業の本音。SaaSはそうしたニーズに応えるもので、まだ他社が提供していないサービスだ。ほかのネットワークソリューションベンダに比べて参入が遅いとは認識していない」(小野寺氏)と説明した。
また昨今論議を呼んでいる販売奨励金制度の見直しについては「これまで1度も奨励金をなくすと言ったことはないし、なくす気も毛頭ない」と見直しに否定的な見解を示した。通信料金と端末料金を分けて提示する“分離会計”については「通信事業者だけで決められる問題ではない。販売店やユーザーへの影響を考えて、いろいろな形態を検討している」と話すにとどまった。
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