SNS、ブログ、スケジューラを一貫したアーキテクチャで実現

カード型DBを核にした情報共有サイト「アルケアルコ」

2007/08/22

 アルケアルコは8月22日、カード型データベースを基礎とする情報編集プラットフォーム「アルケアルコ」のサービスを開始した。同サービスは、同一プラットフォームを用いてブログ、SNS、グループウェア、スケジューラとして使える。SNSサービスのようにログインすると、パーソナライズされたポータルページ「手帳ホーム」が現れる。ここには、ほかのメンバーからの新着メッセージや通知、登録済みのスケジュールなどが表示される。

aruke01.jpg アルケアルコのMyページの例

 新たに情報を加えるには、新規カードを作成する。カードには簡単な装飾が可能なテキスト情報のほか、関連する画像やURLを登録できる。カードの登録時には、そのカードに対してジャンル、サブジャンルを設定する。また、ブログに属するかスケジュールに属するかや、公開レベルも設定する。公開レベルは「インターネット」「アルケアルコ」「所属グループ」「非公開」と4段階。グループは目的に応じてユーザーが自由に設置できる。

 SNSのようにユーザー同士がつながる機能があるほか、作成したカード同士を「つなげる」ことができるのが特徴的だ。つながったカードは、カード閲覧中に表示されるほか、カードのつながりを図形的に表示して確認できるため、有機的な情報の整理が可能だ。ブログのエントリとして公開したカードであれば、トラックバックや相互リンクといった、既存の仕組みと同様のことができる。

arukearuko02.jpg ブログのエントリとしてインターネット全体に公開したカードの例。ほかのユーザーのカード(ブログエントリ)と「京都つながり」という関係性でつながっている
arukearuko03.jpg スケジューラの表示画面例

 こうしたメタ情報を“LATCHフィルタリング”と呼ぶ検索エンジンで整理・検索することができるという。LATCHは、位置(Location)、アルファベット(Alphabet)、時間(Time)、分野(Category)、階層(Hierarchy)の略。例えば、スケジューラ画面から登録した情報であっても、ブログのカードと同列に検索することができる。

 個人での利用は無料。法人契約の場合、アカウント数に関係なく月額15万円から。容量拡張の追加契約も受け付ける。

 アルケアルコは、京都造形芸術大学芸術教育研究機構を中核に産学協同で行った研究プロジェクトを事業化したサービス。5年間、約5億円規模の研究の成果と、主要な研究者を引き継いだ。運営する株式会社アルケアルコは、これまで2006年に投資会社などから計2億円の第三者割当増資を実施している。所在地は京都府・中京区。

関連リンク

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)