新機能を全部盛り

SQL Server最新プレビュー公開、「いずれ使うなら早いほうがよい」とMS

2008/03/04

 マイクロソフトの次期データベース製品の日本語プレビュー版(Community Technology Preview 2月版)が2月20日に登場した。当初予定から約4カ月遅れたが、日本語で試せるようになった。マイクロソフトはWebサイトで「いずれ使うならば、スタートは早いほうがよい」とユーザーに検証を呼びかけている。

 初めて日本語版が登場したCTP 2月版で、マイクロソフトは予定している新機能をすべて盛り込んだ。今後は5月か6月にRC(リリース候補版)を公開し、第3四半期(7〜9月)に製品を完成させて発売する見通し。これまでマイクロソフトは大まかな発売時期しか示していなかったが、「ようやく第3四半期中に出せるといえるようになった」とマイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部 エグゼクティブ プロダクト マネージャの斎藤泰行氏は語る。

sqlserver01.jpg マイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部 アプリケーション プラットフォーム製品部 エグゼクティブ プロダクト マネージャの斎藤泰行氏

 CTP 2月版に追加した新機能のうちでマイクロソフトが一押ししているのはデータウェアハウスの構築で重要になるデータ圧縮機能。データ圧縮することで、クエリのパフォーマンスが向上する。ストレージコストの削減も可能だ。

 SQL Server 2008は主に2つのデータ圧縮方法を用意している。1つは一般的な「行(ROW)圧縮」。もう1つが斎藤氏がSQL Server 2008の特徴に挙げる「ページ(PAGE)圧縮」。ページ単位で重複しているパターンを抽出し、ページのヘッダ部分にまとめることができる。データベースの種類によっては大きなデータ圧縮が可能になる。さらに詳細なレベルで重複パターンを抽出する方法を組み合わせると、最大で7倍の圧縮率になるという。一般的なワークロードでは平均3倍の圧縮率になるとしている。

 CTP 2月版ではほかにデータベースやサーバの操作ログを取得する監査機能や、Microsoft Excelを使ってSQL Serverのデータ分析が利用できる「Data Mining Add-ins for Office」などが追加された。

sqlserver02.jpg SQL Server 2008のエディションごとの機能

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(@IT 垣内郁栄)

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