JavaScriptでGoogleのサービスを操作

VBA相当!? Googleのスクリプティング環境が進化中

2009/10/13

 Google Waveの熱狂に飲まれて見落とされていた方もいるかもしれないが、2009年5月のGoogle I/Oで同社は、Google DocsやGmailといったサービスで作業を自動化するスクリプティング環境「Google Apps Script」を発表している。Google Docsをはじめ、Gmailのアドレス帳やGoogleカレンダー、翻訳サービスなどにアクセス可能なスクリプティング環境で、HTTPを使った外部のWebサービスの利用も可能という特徴がある。JavaScriptの編集はWebブラウザで実行できるスクリプト・エディタで行うが、コード自体はサーバ側で実行するサーバサイドJavaScriptだ。

 8月に正式サービスとなったGoogle Apps Scriptだが、ほかの同社サービス同様に、徐々に機能を充実させているようだ。

アドレス帳向けの新APIが追加

 2009年10月13日付の同社ブログでは、新たにGoogle ContactsとSpreadsheetのセル、シートなどの装飾指定が、スクリプトから操作可能になったことを明らかにしている。

editor.png 今回の機能追加でスクリプト・エディタのコード補完機能を書き直したという

 Google ContactsはGmailでも使われているアドレス帳のことで、Androidをはじめとするモバイル端末と同期することができる。新たにGoogle Apps Scriptに加わった機能(利用可能なクラスとメソッド一覧)により、このコンタクト情報の読み出しや更新がJavaScriptで可能となった。アドレス帳のユーザー情報には任意のフィールドを追加可能で、例えばメールによるニュースレターの配信先のアドレスで、オプト・アウトしたユーザーにフラグを立てるような使い方ができるという。こうすることで、Google Apps Scriptを使って、送信先メールアドレスの管理と、実際の送信を半自動化できるだろう。

example.png Google Apps Scriptで、アドレス帳に設定したユーザー定義のフィールドを使う例

 バックエンドにDBサーバを持つ業務アプリケーションでも、Excelをユーザー・インターフェイスのフロントエンドとして利用するケースは多く、そうした目的にはVBAを使うことが多かっただろう。Google Apps Scriptでは、UrlFetchの機能により、外部のWebサービスやGoogle App Engine上に置いたアプリケーションを使ったデータの加工や取り込みが可能であるため、ちょうどVBAが果たした役割と同じものをWeb上で実現しつつあると言えるかもしれない。

(@IT 西村賢)

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