デスクトップ版は「Ubuntu One」を統合

クラウド対応を強化したUbuntu 9.10は10月29日登場

2009/10/27

 英Canonicalは10月26日、Linuxディストリビューション「Ubuntu」の最新バージョン「Ubuntu 9.10」を10月29日にリリースすることを発表した。

 このうちサーバ版の「Ubuntu 9.10 Server Edition」は、クラウドコンピューティングへの対応強化が最大の特徴だ。オープンソースソフトウェア「Eucalyptus」によって、「Ubuntu Enterprise Cloud(UEC)」と呼ばれるクラウド環境を構築できる。UECはAmazon EC2と同じAPIに基づいているため、Amazon EC2との互換性を持ったプライベートクラウドを容易に構築することができる。

 なおUbuntu 9.10 Server Editionは、通常の形態で配布されるほか、Amazon EC2用のAmazon Machine Image(AMI)としても配布されるという。

 ほかの強化ポイントとして、Xen(ゲストOSのみ)およびKVM(ゲスト、ホスト双方)のサポート、USB 3.0のサポート、MySQL 5.1の追加などが挙げられている。

 一方デスクトップ版の「Ubuntu 9.10 Desktop Edition」では、バックアップ/ファイル共有を行えるオンラインサービス「Ubuntu One」が統合される。Ubuntu Oneは、ストレージ2GBまでは無料で、10GBまでは月額10ドルで利用できる。ほかに、起動時間の短縮やオーディオ環境の改善、Ubuntu Software Centreの一新、開発ツール「Quickly」のバンドルといった機能強化が図られるという。

 Server Edition、Desktop Editionともに、UbuntuのWebサイトを通じて無償でダウンロード可能となる。また、ネットブック向けの「Ubuntu 9.10 Netbook Remix」も同様に公開される予定だ。

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(@IT 高橋睦美)

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