メールの誤検出問題を解決し優先配送も実現

センドメール、メールのホワイトリスト生成ツールを提供

2011/06/06

 センドメールは6月3日から、シンガポールのトラストスフィアが開発したホワイトリスティングソフトウェア「LogiQ Ranking Engine」の提供を開始した。

 LogiQ Ranking Engineは、正規のメールを確実に送受信できるようにするホワイトリスティング機能を提供する製品。IPアドレスをはじめとする送信者情報、SPF、DKIMといった送信ドメイン認証結果、トラストスフィアが持つ「グローバル・ホワイトリスト」との照合結果に加え、通信頻度やネットワーク上の通信の振る舞い検知といった情報を加味し、ホワイトリストを自動的に生成する。また、メールの重要度情報と分類情報も提供する。

 センドメールのメールセキュリティゲートウェイ製品「Mailstream Manager」やアプライアンス「Sentrion」のアドオンとして動作し、一元的な管理が可能だ。Mailstream Manager/Sentrionが提供するアンチスパム/アンチウイルスやトラフィック制御といった機能に、LogiQ Ranking Engineのホワイトリスティング情報や重要度情報、分類情報が加わることで、より確実で、ユーザーのニーズに合った優先順位付けが可能になるという。

 従来、アンチスパムフィルタでは、不要なメールや不正なメールを排除できる一方で、ビジネスにおける重要なメールまでもがスパムメールとして誤検知される「フォールスポジティブ」が課題となっていた。LogiQ Ranking Engineのホワイトリスト技術を活用することで、誤検知の可能性を減らせる上に、優先メールボックスを設定して、より重要なメールを迅速に配送するといった付加価値の高いサービスも提供できる。加えて、今後IPv4からIPv6への移行が進めば、従来のブラックリストによるスパム対策は困難になり、ホワイトリストによるアプローチが有効になると予想されるという。

 LogiQ Ranking Engineの価格はオープンプライスで、センドメールのパートナー各社を通じて販売する。

(@IT 高橋睦美)

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