[Analysis]

再燃するデータベース市場

2001/06/14

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 データベース市場が再び騒がしくなってきた。オラクルの「Oracle 9i」のリリースが間近といわれる中、「DB2」のIBMがインフォミックスを買収し攻勢をかける。また、マイクロソフトは「SQL Server」で、ハイエンドのエンタープライズ市場へ向けて着々と準備を進めており、無視できなくなってきた。今後、この3社の三つどもえ状態が続くことが予想される。

 米ガートナーによれば、2000年の世界のデータベース(DBMS)市場は88億ドル規模、トップを占めたのはオラクルの33.8%だった。2位以下はIBMの30.1%、マイクロソフトの14.9%と続き、3社で79%を占める。(ちなみにインフォミックスのシェア3%を単純に加算するとIBMの数字は33.1%になる)。注目すべきは、Windows NTプラットフォームでのデータベース市場において、マイクロソフトが僅差でオラクルを破り1位に浮上したことだ。

  3社はそれぞれに全体のシェアを伸ばしたが、データベースの市場規模そのものは10%と低い成長率にとどまった。

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