[Analysis]

景気回復はネットワークベンダを苦しめる?

2004/02/17

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 セキュリティ・アプライアンス大手のネットスクリーンがジュニパーネットワークスに買収された。これは、新しい潮流を予感させるものなのだろうか?

 システムやネットワークを外部からの侵入から守るには、当たり前だがセキュリティは必須だ(内部からの漏えいの場合も同様)。つまり、ネットワークとセキュリティは不可分な関係にある。だからこそ、ネットワークベンダにとってもセキュリティは重要な分野となっている。

 であるとしたら、各ネットワークベンダは、それに対抗し、どのような戦略を取り得るだろうか。1つ目は、それでもネットワーク機器に特化し、性能、価格性能比などで比較優位を保ち、生き残りをかける方法。2つ目は、関連し、補完できる関係が築けるのであればセキュリティ分野などへの横展開を図る方法(つまり、今回のジュニパーによるネットスクリーンの買収はそれに当たるだろう)。そして3つ目は、ネットワーク機器からあるセキュリティに関連する製品までをそろえるフルラインアップ(縦展開)を図る方法だ(シスコシステムズはこれに近いだろう)。

 IT業界の中で特に不景気の波の直撃を受けたネットワークベンダの多くは、リストラや製品ラインの見直しなどで手いっぱいであり、積極的な攻勢をしにくい状況にあった。しかし、景気が多少上向きになり始めたいま、防戦から積極攻勢へと展開するチャンスでもある。ただし、積極的に攻勢ができるベンダは、多少余裕のあるところにしかできないだろうが……。

 そう考えると、ネットワークベンダの生き残りをかけた戦いは、景気回復とともによりし烈になる可能性がある。

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