[検証実験]Webシステム開発の効率化を検証する

第1回 検証の趣旨と準備作業




開発環境の動作確認

 ForteとiWSの連携動作を確認していきます。画面イメージはWindowsのものですが、Linux環境でも変わりません。

デフォルトサーバの設定

 Forteの[エクスプローラ]ウィンドウで、[実行時]タブをクリックします。

 <サーバーレジストリ>ノードの <インストールされているサーバー> を展開していくと、<iPlanet Web Server, Enterprise Edition 6.0> - <https-ホスト名(80)> - <https-ホスト名> とあるのが分かります。

 
 <https-ホスト名(80)> はWebサーバのインスタンスで、右クリックで表示されるメニューから、サーバの起動・停止などの操作が行えます。<https-ホスト名> は、デフォルトで作られる仮想サーバのインスタンスです。この仮想サーバのところで右クリックし、「デフォルトとして設定」を選んでください。
 
 これにより、Forte からのWebモジュール配備先のデフォルトが、iWSのこの仮想サーバになります。
 

テスト用Webモジュールの作成と配備、実行

1 Forteの「プロジェクト」メニューから「プロジェクトマネージャ」を開き、テスト用の新規プロジェクトを作成します(今回の例ではプロジェクト名は test)
 
2 新規プロジェクトが開かれ、[エクスプローラ]ウィンドウでは [ファイルシステム]タブの画面が表示されます。ここで、デフォルトで入っているサンプルのディレクトリのところで右クリックし、「ファイルシステムをマウント解除」を選びます
 
3 新規プロジェクト用のディレクトリをOS上で作ります(今回の例では F:\develop\test)

4 Forteの [エクスプローラ]ウィンドウで、ファイルシステムのところで右クリックし、「ディレクトリをマウント」を選びます
 
5 先ほど3.で作ったディレクトリが[ファイル名]のところに選ばれている状態で、マウントします
 
6 Forteの[エクスプローラ]ウィンドウに、マウントしたディレクトリが表示されます。このディレクトリのところで右クリックし、「ツール」-「ファイルシステムをWebモジュールに変換」を選びます
 

7 ダイアログが表示されますので、「了解」をクリックします。これでWebモジュール作成の準備ができました。ディレクトリのノードを展開すると、<WEB-INF>、その下に <lib>、<クラス>、<web.xml> と、新たなノードができているのが分かります

 
8 このテスト用Webモジュールでは、JSPを1つ作ってみます。ディレクトリのところで右クリックし、「新規」-「JSP & サーブレット」-「JSP」を選びます
 
9 新規オブジェクト名に、このJSPの名前を、拡張子なしで入れます(今回の例では、Spring)。JSPファイルがテンプレートから作られ、ソースエディタに表示されます
 
10 単なるHTMLレベルでJSPを編集し、保存します(今回の例では、<body>タグの下に<b>Spring has come!</b>を追加しました)

11 このWebモジュールのコンテキストルートを設定します。[エクスプローラ]ウィンドウでWEB-INFを選び、画面下の[プロパティ]ウィンドウで設定します(今回の例では、コンテキストルートをtestと設定)
 
注)[プロパティ]ウィンドウが表示されていない場合は、WEB-INFのところで右クリックし、「プロパティ」を選びます。

12 このWebモジュールの配備ディレクトリを設定します。[エクスプローラ]ウィンドウでweb.xmlを選び、画面下の[プロパティ]ウィンドウで[iWS]タグをクリックします。配備ディレクトリの設定項目が表示されますので、項目右端をクリックし、ディレクトリを選択します。設定値は Webサーバのコンテキストルートとすればよいでしょう(今回の例では、F:\iPlanet\Servers\docs。Linux の場合は、/usr/iplanet/servers/docs です)
 
13 このWebモジュールをiWSに配備します。[エクスプローラ]ウィンドウでJSPを選び、Forteの「構築」メニューから、「配備」を実行します
 
14 結果は以下のようにステータスバーに表示されます
 
15 JSPを実行します。[エクスプローラ]ウィンドウのJSPのところで右クリックし、「実行」を選びます。iWSが再起動され、ブラウザが立ち上がってJSPにアクセスに行きます(今回の例では、http://localhost/test/Spring.jsp にアクセスに行きます)。編集した JSP の内容が表示されれば、動作確認は無事終了です
 

 次回はフレームワークを使った開発とはどのようなものになるのか、1つの例を見ていただき、またご一緒に試していただければと思います。

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 INDEX

[検証実験]Webシステム開発の効率化を検証 第1回

  Page1
Webアプリケーション開発を立ち上げるのは簡単ですか?
困難を乗り越えるには……
  Page2
Windowsにおける環境構築
iWSのインストール
Forteのインストール
  Page3
Linuxにおける環境構築
iWSのインストール
Forteのインストール
  Page4
開発環境の動作確認
  


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