リソースを自動割当、IBMが新オートノミック技術を開発

2003/3/11

 米IBMは、システムへの突発的なパフォーマンスの要求に自律的に対応し、リソースを動的に割り当てることができるオートノミック・コンピューティングの新しいソフト技術を開発したと発表した。IBMでは新技術を使うことで、「ほとんど人手を介することなく、既存のITリソースを最大限に活用し、応答時間とサービス・レベルの目標値を確実に満たすことができる」としている。新技術は、「WebSphere Application Server V 5」と「DB2 Universal Database V.8.1」の最新バージョンで稼働する。

 IBMが発表したのは3つの新技術。「アダプティブ・フォーキャスティング」(Adaptive Forecasting:適応予測)は数学的モデルとモデル適応スキームを活用して、システムへの突発的な負荷を予知する技術。「オンライン・キャパシティー・プランニング」(On-line Capacity Planning:オンライン容量計画)は予知した結果から必要なリソースを計算し、システムのサービス・レベルを維持する。ワークロード間でリソースのホット・スワップが可能で、リソース割当の際にエンドユーザーの作業を邪魔するようなシステムの中断はないという。

 「ラピッド・リコンフィギュレーション」(Rapid Reconfiguration:即座に再構成)は、WebSphere Application Server V 5の新機能を利用して、システムに負荷がかかり、リソースが必要になると新しいノードをサーバに追加し、要求が収まると追加したノードを取り除く技術。従来は、新しいリソースを物理的に追加していたため、作業に数時間から数日かかっていたというが、ラピッド・リコンフィギュレーションを使うことで数分で終了するという。

 IBMは新技術について、「企業内で利用可能なリソースの効率を最大化できる。ITシステムの複雑さや、管理コストの増大につれて、人手の介入を最小限に抑えてシステム運用の管理、改善を自律的に行うオートノミック・コンピューティング・システムへのニーズは日増しに高まっている」としている。

(垣内郁栄)

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日本IBMの発表資料

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