データの価値を瞬時に抽出、アセンシャルが新スイート

2003/7/25

 アセンシャル・ソフトウェアは、企業の基幹システムやデータベースに蓄積されているさまざまなデータを統合し、ビジネス・インテリジェンスツールやデータウェアハウスで効果的な分析を可能にする「DataStage」の新バージョンを含むスイート製品の出荷を開始したと発表した。アセンシャルは旧インフォミックスを前身とするベンダ。アセンシャルの代表取締役社長 北條丈巳氏は、「アセンシャルはETL(extract, transform and load:抽出・変換・挿入)のマーケットでかなり認知されたきた」と述べ、新製品への自信をのぞかせた。

米アセンシャル・ソフトウェアのマーケティング担当上級副社長 マイク・カセッターリ氏

 企業データ統合のスイート製品「Ascential Enterprise Integration Suite 7.0」に含まれるのは、「Ascential DataStage 7.0」のほかに、蓄積されたデータの中から構造を検出する「Ascential ProfileStage 7.0」、データの標準化や修正を行う「Ascential QualityStage 7.0」などで構成する。

 新スイートは、WebサービスやEJB(Enterprise Java Beans)、JMS(Java Message Service)などと連携し、リアルタイムで対象とするデータベースなどからデータを抽出できるリアルタイム・インテグレーションサービス(RTI)を採用。アセンシャルでは「分刻み、秒刻みで流れ込んでくる大量のビジネスデータから本当に価値あるインフォメーションを、必要なときに素早く抽出できる」としている。

 米アセンシャル・ソフトウェアのマーケティング担当上級副社長 マイク・カセッターリ(Michael Cassettari)氏は、新スイートについて「ビジネスルールを整合性の取れた方法で展開し、データが価値を生むまでの時間を短縮する」と説明した。アセンシャルは新スイートの発売により、今後3年間で約100億円の売り上げを見込んでいる。

(垣内郁栄)

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