Eclipse、Struts対応を強化、Cosminexus新バージョン

2004/2/10

 日立製作所はアプリケーションサーバの新バージョン「Cosminexus Version 6」を2月10日から販売開始すると発表した。メインフレームで実績がある日立のミッションクリティカル技術をJ2EEベースに適用したのが特徴。日立製作所のソフトウェア事業部長 小塚潔氏は「社会の基幹システムを支えてきた技術をJava環境で使えるようにした」と新バージョンを説明した。

日立製作所 ソフトウェア事業部 ネットワークソフトウェア本部長 中村孝男氏

 Cosminexus Version 6は、メインフレームで培ったオンライン技術を使い、スケジューリングの機能を追加した。アプリケーションサーバとバックエンドのシステムとのトランザクションにおいて、トランザクション処理の優先制御やアクセスの流量制御、動的負荷分散が可能になった。「Javaの生産性を生かして業務を開発し、重要度に応じてそれらの業務を柔軟に運用可能なシステムを構築できる」(同社ソフトウェア事業部 ネットワークソフトウェア本部長 中村孝男氏)という。新たにJavaVMの監視機能も追加し、使用メモリの見積もり作業をGUIで行えるようにした。

 他システムとの連携機能も強化。SAP R/3とメインフレーム、データベースとの連携を効率的に実現する「Cosminexus ERP Integrator」や、既存Webアプリケーション資産をプログラミングレスで再利用可能にする「Cosminexus Leap」を新たに提供する。

 開発環境の「Cosminexus Developer」ではEclipseを利用可能にし、既存のcFrameworkに加えて、Struts対応のソースコードを自動生成できるようにした。また大規模チーム開発を考慮し、エンジニアが各クライアントPCに開発環境をインストールできるようにCosminexus Developerの製品価格をVersion 5と比較して最大9分の1に当たる15万円まで値下げした。さらに開発者用データベースとして日立の「HiRDB」を同梱し、「IDEからのシームレスなデバックを可能にした」(中村氏)という。

 他製品の価格は「Cosminexus Application Server Version 6」が120万円から、ポータルなどを構築できる「Cosminexus Collaboration Suite」が258万円から、「Cosminexus ERP Integrator」が450万円からなどとなっている。

 日立は2004年度下期にもCosminexusをVersion 6.5にバージョンアップさせ、J2EEのミッションクリティカル対応を強化する予定。グリッド・コンピューティング、運用容易性、開発容易性も向上させる。Cosminexusの2004年度の売り上げは160億円を見込んでいる。

(編集局 垣内郁栄)

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日立製作所の発表資料

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