「インテルをUターンさせた」、サンとAMDが提携効果を強調

2004/3/19

 サン・マイクロシステムズのプロダクト&ソリューション・マーケティング本部 ハードウェア製品事業部長 野瀬昭良氏は3月18日、2003年11月のAMDとの提携後のサンのプロセッサ戦略について「8CPU以上はSPARCでいく、8CPU以下はAMD OpteronとSPARC、1、2CPUのローエンドはOpteronとXeonでいく」と述べ、サーバのラインアップを多様化させる考えを示した。サンは今年2月にAMD Opteronを2CPU搭載したラックマウント型サーバ「Sun Fire V20z」を発表。今後も2004年第2四半期に4CPUのOpteron搭載サーバ、2004年後半にOpteronに最適化させた64ビット対応Solarisを発表する予定で、AMDとのパートナーシップを継続、強化する。

サン・マイクロシステムズ プロダクト&ソリューション・マーケティング本部 本部長 山本恭典氏

 野瀬氏によると、サンはWebサーバやOLTP、SCMなど単純な計算が大量にありスループットが要求される分野には複数計算の同時処理が可能なSPARCを採用する。現行のUltraSPARC IVでは同時に2つの処理が可能だが、2005〜2006年に登場するとみられる第2世代のCMT(チップ・マルチ・スレッディング)プロセッサ「Niagara」(ナイアガラ:コード名)では32の処理を同時に行うことができる。サンのプロダクト&ソリューション・マーケティング本部 本部長 山本恭典氏は、大量の同時処理が必要となる無線ICタグを使ったサービスなどでもSPARCの優位性が認められるとの考えを示した。

 対して、OpteronやXeonはハイパフォーマンス・コンピューティングなど高い計算能力が必要とされる分野で活用する。ブレードサーバでの利用など企業情報システムの規模に合わせてサーバを増減させるスケールアウト型の利用を考えているという。サンは2005年以降にOpteronを搭載したブレードサーバを発表する方針を明らかにしている。

 山本氏はサンとAMDの提携後、インテルが戦略を「Uターン」(山本氏)してXeon、Pentiumに64ビットの拡張機能を付けたり、HP、IBMがOpteron搭載サーバの開発を発表するなど、「時代が変わったといっても間違いない」と述べた。今後はItaniumが衰退することで、情報システムの選択肢として「x86プロセッサ(Opteron、Xeon)+Linux」「x86+Windows」「SPARC+Solaris」の3種が残るとの考えを示した。

(編集局 垣内郁栄)

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